内容説明
大人切ないタイムスリップ号泣ストーリー。
私は、何度か過去に戻ったことがある--。雑誌のインタビューで出会った初老の官能小説家が話し始めた内容は、想像を絶するものだった。
これは、夢か、現実か、それとも彼の戯言なのか?
雑誌のライター・冨谷啓太(通称・タニケー)は、自分が担当する「オールド・タレント」というインタビュー連載に、なんとなく訳ありのある人物を取材するよう依頼される。取材相手は、佐々田順という官能小説家で、20年前に9作の小説を世に出した後は、すっかり鳴りを潜めていた。
カメラマンの野田奈々と、その初老男性の取材を終えたタニケーは、ひょんなことから佐々田のとんでもなく長い話を聞くことになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
92
最初はいくら愛しているといっても26から33歳までの菜津子を自分の都合のいいように縛りつけていることに中年男性の身勝手さと嫌悪感を抱いていましたが後半タイムスリップものとしての様相に佐々田も徐々に変わっていきます、思いがけない結末に読後感は良かった、そしてニャニャコがかわい過ぎます、これは猫又となったニャニャコのしわざ?2016/08/01
モルク
77
老小説家佐々田がタイムリープして自分のミューズの成長を見、そして過去の自分に干渉するという話を聞くライター。そこには意外な結末が…。「号泣」その帯にひかれたが期待が高すぎたのかな。頭の上の方を通りすぎて行く感じで、私にはあわなかった。ページ数も少なく短時間にて読了。表紙はやけに可愛いにゃん。2019/02/04
aquamarine
74
若者がタイムリープで本当の恋を見つけるのかしら?などと想像していたのですが、読み始めてみたら、タイムリープしていたのは年をある程度重ねた官能小説家。老いた彼に過去をインタビューするというこの形式がとても好感が持てました。彼は過去の自分に干渉してしまうのですが、さて、その後は?…惜しむらくは楽しんで大事に丁寧に読んでいたため、ひとつの言葉に引っかかって、あれ?と何度かその部分を読み直してしまったこと。そのためその後の展開が手に取るように見えてしまいましたが、それでもよくできた優しいラブストーリーでした。2017/02/25
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
68
85/100点 初読みの作家さんでしたが面白く読めました。大人のファンタジーといった作品です。話しはちょっと変わったタイムスリップ物ですが、良く出来たストーリーだと思います。また登場人物が全てイイ感じなので、読んでいてホッコリさせてもらえました。読後感は最高です!表紙のネコちゃんもイイですねぇ〜(=^・^=)2016/07/29
ゆみねこ
65
松久淳さん、初読み。不思議な読み心地の本でした。田舎から上京してきた冴えない女の子・菜津子さんが、どんどん魅力的になるのが微笑ましく、取材している二人の距離近づく様子が良かったです。猫のにゃにゃこ、可愛い! 2016/08/22
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