内容説明
【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】国立帝国病院長・神野博士が倒れ、兵藤医長を始め倉本医師ら総力を挙げて診察にあたった。結果は「肺癌(ルンゲン・カルチノーム)」。内科学界の重鎮である博士に、真実を告げるべきか否か、兵藤と倉本は激論をたたかわした結果……。生と死の狭間に立つ人間の偽りのない姿と、診断の宣告を強いられて苦悩する医師たちを描く表題作ほか四篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
8
五短編。『白き手の哀しみ』人間の本質を突いた話、と言いたいところだけど、これはあくまで男のケースであって、女の場合はどうなるんだろう。ちっと疑問に思った。『青桐の肌』あくまで渡辺が男の想像で書いたのであって、実際に女の人はどう感じるのか。性は二種類しかない以上、いかにプロ作家とはいえ異性に関してはあくまで想像でしか書けないわけだから、小説を読んでて時々隔靴掻痒の気分になることがある。『仮面の女』これは笑った。良枝も正直に告白して、娘も同じことしちゃえばいいのにね(渡辺のエッセイにそう書いてあった・笑)2022/10/05
Aya Narise
0
「雲の階段」を見て、渡辺淳一さんの本を読みたいと思い、手に取りました。20年前には、かなりのリアリティーとして身近にあったこと。今は、科学の進歩や、意識や社会のしくみで、軽減されたこともあるけれど、まさに、こういうこと思ったなぁ。癌を患者に告知するのか、老いとは、望まれない生なのか、老いて心も醜くなることにどれだけ向き合えるか、人として試される。いくら、毎日楽しく充実して暮らしても、逃れられない死、老、病。お医者さんだけあって、描写もリアル。薬や病棟、医者の患者に接する態度。読むのが怖くなりそうだった。 2013/06/28
丰
0
Y-20, 19790415-42002/03/26
マタタビ
0
作者は直木賞作家で医師。病院の話が多い。読みやすくて面白い短編集。2022/03/21
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