「中国の尻馬」にしがみつく韓国

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「中国の尻馬」にしがみつく韓国

  • 著者名:鈴置高史【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 日経BP(2016/06発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822279448

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内容説明

2015年9月3日、韓国の朴槿恵大統領は中国・天安門の壇上にいた。習近平主席と、ロシアのプーチン大統領とともに。軍事同盟を結ぶ米国の反対を振り切り、抗日戦勝70周年記念式典に出席した。
9月19日、日本は安全保障法案を成立させた。米国やアジア諸国とともに、膨張する中国の封じ込めを期すものだ。しかし韓国は、安保法案に中国とともに強い懸念を表明した。
10月16日、オバマ大統領は、南シナ海の軍事基地化を進める中国をともに非難するよう朴大統領に求め、10月27日には南シナ海に駆逐艦を送った。が、韓国は対中批判を避け、洞ヶ峠を決め込んだ。
韓国は中国の「尻馬」にしがみつき、生きることを決意したのだ。そんな中で浮上した「核武装」論。北朝鮮の核保有に備えるためとしつつ、米国の傘に頼れなくなる現実が彼らを追い立てる。

静かに軋み始めた朝鮮半島を眼前に、日本はどうすべきか。戦後70年の安倍談話は、中国の顔色を見ながら「卑日」を繰り返す韓国への決別を表明した。日本は目まぐるしい世界の構造変化を見据え、針路を定める時を迎えた。

日経ビジネスオンラインPVナンバーワンコラム『早読み 深読み 朝鮮半島』発。必読のシリーズ第7弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

39
日韓を取り巻く国際問題を解説したシリーズ七巻目。日経新聞に連載されているので、イデオロギーに捕らわれる事無く公表された事実を元に読み解いているのが相変わらず心地よい。今回は世界遺産に絡む卑日もさることながら、一番大きなテーマとして中国の抗日七十年軍事パレードに出席した事が中心に取り上げられている。日本のテレビでも天安門上に嬉々として座る大統領がよく放送されてたけど、近年あれほどよくわかるポイントオブノーリターンも無かったなあ。次巻の中心はやはり北の核実験が中心になるであろうから、それも興味深いものである。2016/01/25

kenitirokikuti

7
2015年6〜10月の日経ビジネスオンラインで配信された鈴置氏の連載コラム。2015年7月に明治日本の産業革命遺産がユネスコの世界遺産に登録されたが、韓国から朝鮮人労働者が強制労働させられていた(forced labour)と横槍が入る。日本側は戦時徴用(requisition)としていたが、forced to work と妥協。いま話題の元徴用工問題である。当時はよく分からんかったなぁ…。で、同年8.14の戦後70年談話では韓国に意趣返しをした。日本が韓国を植民地にした、というニュアンスがない。2018/11/03

こぼこぼ

1
2015年6~10月頃迄の日韓情勢の読解き。主なイベントは戦後70周年記念談話や抗日式典パレード,南沙諸島関連問題。最近(2016年3月)は多少米国への接近が窺われるが(米韓共同軍事演習やTHAADの韓国配備に関して原則合意との報道),著者の見立て通り,韓国は中長期的には中国チーム入りするに違いないし,日本としてもその前提で対応すべきだろう。反日と卑日の違いに関する明確な定義と展望に関しては著者ならでは。産経の黒田氏の様な情緒的な観点とは一線を画す。2016/03/26

yomihajime

0
 帰らざる橋を渡り中国傾斜を隠すこともなくなった韓国。2015年後半の極東アジア情勢を主に韓国メディアの分析から説く。朝鮮日報、中央日報、東亜日報の保守三紙が主だが韓国政権と補完関係にあるのではと思う。2015/12/19

Fumi Kawahara

0
シリーズ第七弾。韓国定点観測。主敵は北朝鮮であって中国ではない韓国にとって、米中対立は困りものなのに、米中対立がますます鮮明に。その時韓国は?!はい、安定の「日本が悪いニダー!」ですね(・ω・)私はそれよりもですね、靖国のトイレボカンとか、今日も産経新聞の記者の無罪ニュースとかメディアへの露出があるのですがね、それにも関わらず、父&会社のおじ様達観察でですね、ユネスコ世界遺産登録頃までは少し憤慨しつつ、「また韓国か」と話題にしていた人までもが、全く韓国の話題をしないことの方が怖いです。・・・こっわー・・・2015/12/17

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