講談社文庫<br> 夜が傷つけた

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講談社文庫
夜が傷つけた

  • 著者名:北方謙三【著】
  • 価格 ¥691(本体¥629)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062767194

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内容説明

依頼人は若すぎた。義姉の行方を心配する和夫は中3だった。消えたのは、洋子。弁護士の谷道雄がかつて愛した女。兄を殺された和夫は謎の大人たちに殴りつけられた。抜け殻同然だった谷が動き出す。久しぶりの全開に暴れ馬(アルファ・ロメオ)のエンジンも吠える。男の生きた痕跡は躰(からだ)に刻みついた傷だ。北方ハードボイルドの快作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

60
谷弁護士二部作ー2弾。「依頼人はあまりにも若すぎた」兄の死の真相解明を願ったのは、15歳の中学生であった。ロバート・パーカーの「初秋」を感じさせる。若者に道を示すのは、大人の責任なのだ。車に酒にたばこと必需品がずらりと並ぶ、ロスマクやチャンドラーなどの特徴的な趣向品、ハードボイルド通には外せない描写も最高だ。依頼人の兄を襲った者は誰なのか、何故なのか。北方氏の作品に、個人の内面を深く追求するスタイルを思い描く読者も多いだろうが、本作は謎を追うハードボイルドミステリー、私には丁度良いバランスであったと思う。2017/01/07

GAKU

50
弁護士谷シリーズ第2作。依頼人は15歳の和夫。兄が殺され、義姉が行方をくらましたという。義姉の洋子はかつて谷が愛した女。抜け殻同然だった谷の中で、何かが動き出す。 和夫に“男とは”を教える谷。私大ファンのロバート・B・パーカーの名作「初秋」のスペンサーを彷彿させる。相変わらず元刑事の相棒杉田も良い。殴られても、蹴られても、何度も立ち上がる谷。そしてあの老いぼれ犬高樹も登場し、物語はクライマックスへ。今作も北方ワールドを堪能させていただきました。⇒ 2016/04/02

せ〜ちゃん

26
★★★★★2016/05/10

読み人知らず

8
続編でしたが先に読んでしまった。主人公三十六才って同い年だよ。こんなにおっさんになってないよ。ぶれない感じが大人です。2016/12/06

サン

7
谷シリーズの二作目です。前作で谷の恋人として登場(名前は出ていなかった)した洋子を助けるために動いているはずなのに洋子にスポットライトがあたらず、会話もろくにせず、でびっくり。谷はタフですね。途中に高樹刑事が出てくるのがファンとして嬉しいです。2016/03/29

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