PHP新書<br> 世界史の大転換 - 常識が通じない時代の読み方

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PHP新書
世界史の大転換 - 常識が通じない時代の読み方

  • 著者名:佐藤優/宮家邦彦
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • PHP研究所(2016/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569830711

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内容説明

どうして「理想が勝つ国」アメリカは、トランプを大統領候補に選んだのか? テロの連鎖はどこまで続くのか? 中国の軍拡は日本を飲み込むのか? なぜ「歴史の終わり」どころか、ポスト冷戦期には想像もできなかった出来事が次々に起こるのか? その変化の本質を知るには、日々のニュースから目を離さず、同時に背後にある因果・相関関係を見抜く本物の「歴史的大局観」が必要になる。そうした離れ業のできる数少ない天才が、国際情勢の原理を知り抜いた佐藤優氏、宮家邦彦氏という二人のプロフェッショナルだ。中東、中央アジア、欧州、アメリカ、中国とまさに「地球を一周」しながら語り尽くされるのは、米大統領選、IS、パナマ文書、イギリスのEU離脱など最新の世界情勢とともに、その裏で地殻変動を起こす「世界史の大転換」である。それがわかれば日本はどうすれば生き残れるのか、という戦略もおのずと浮かび上がるはず。常識の通じない時代で未来を正確に読むために、いま知るべきことがすべて詰め込まれた、圧倒的な密度の一冊。内容例:「プレモダン」「モダン」「ポストモダン」の混在する世界/トランプ現象は世界で渦巻く大衆迎合主義の「アメリカ版」/西側諸国への「世界イスラム革命戦争」がついに始まった/なぜイスラム宗教改革は「振り出しに戻す」運動になるのか/ISの影響が新疆ウイグル自治区に及ぶ危険性/伏流水のように噴き出す欧州社会の「反セム主義」/フランスが二度にわたってテロの標的にされた理由/イギリスのEU離脱と「パナマ文書」が関係している?/「本来のアメリカ人に権利を取り戻す」という言葉の魅力/トランプとサンダースに共通した「妥協を排す純粋主義」/クリントンの特徴はよくも悪くも「ポリティカル・マシーン」/新しい米大統領のもと、米中は新たな均衡点を探る/「保育園落ちた日本死ね!!!」ブログと民主主義の危機/日本の財界はもっと積極的にアメリカへ投資せよ ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

66
元外交官で著名な二人の対談本。こういった時事ネタを扱ったものは早めに読まないと議論が進んでしまう事が多いので米大統領が決まる前に読み終えて良かった。現代ネタは決まった人では無く、広く読みたいので対談本は有難い。特に専門分野の違う二人だから話がテンポよく進むのでサクサク読める。造語の「ダークサイド」が分かりづらく、終盤で多用したので少し分かりにくく感じてしまったのが残念。2016/10/04

KAKAPO

40
《日本外交における喫緊の課題は、膨張する中国との関係です。そのためには、朝鮮半島との関係を再構築する必要がある》トランプが大統領になる前の2016年6月に上梓された本書の指摘は、4年経った2020年10月現在も重要なままだ。中国が南シナ海・東シナ海で試みている「力による現状変更」に「新型コロナウイルス」という援軍?が加わって、その脅威は、東アジア・西太平洋地域だけの問題ではなくなってしまった。アメリカが日本という空母を駆使して朝鮮半島・台湾を含むこの地域の現状を維持することができるのは、いつまでだろうか?2020/10/27

matsu04

35
かつて外交官だった両名による最近の世界情勢や日本の政情等についての対談。対談というよりも、それぞれの知識と分析力を披露しまくる展開で、よくネタ切れしないものだと感心してしまう。2016/07/21

kawa

29
世界は、冷戦終結後の大きなトレンド「グローバル化」と同時に、再びナショナリズムの時代に回帰しているという。今、世界で起こっている数々の事柄の背景がよく解る本。佐藤氏の博識は定評のあるところだが、宮家氏の分析力もそれに負けない良書。再読の必要ありですね。2016/07/18

kawa

25
(再読)トランプが大方の予想を覆して大統領に就任する前の対談集。宮家氏の「アメリカは経済的信用を失うと、必ず内向きになって、孤立主義になる」は、見事に今のトランプ政権の政策を予言している。佐藤氏の発言も、以前の著「世界史の極意」を読んでこちらへ来ると、なるほど感がより高まる。2018/08/07

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