内容説明
男爵令嬢ローズマリーの結婚が決まった。お相手は、幼馴染みのレイドリック次期子爵。彼は容姿端麗で、王宮騎士としても取り立てられる実力者だが、とんでもない通称があった。『渡り鳥の君』――女性から女性を渡り歩く、ひどい不誠実男! 結婚を嫌がるローズマリーにレイドリックは、お互いを結婚相手として見られるよう、お試しで恋人を演じる提案をしてきて…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
15
表紙が可愛くて購入。挿絵は宜しかった。 物語は主人公が女たらしと噂される幼馴染と婚約する事になり、まずはお試しで付き合う話。という導入からの、別れ話を拗らせたカップルにヒロインがきちんと決着を付けさせる話。後半のヒーローと元恋人の台詞の大半に「どの面下げて言っていやがる」とツッコミを入れたくなるのが一周回って面白かった。 最後までヒロインの支えであり理解者は親友だったという落ちまで読むとこう、真のヒーローは親友なんじゃないかという気がしてくる。2018/11/24
陸抗
13
お転婆なローズマリーが、幼馴染みとの婚約が決まり、恋人お試し期間をもうける。けれど、相手のレイドリックがへたれすぎた…。過去の恋を引きずってると言えば聞こえはいいかもだけど、ローズがここまで奮闘する必要はあったのかとか。ローズの兄のデュオンじゃないけど、この男で本当に大丈夫かと、聞きたかった。2017/01/07
でんか
11
これはほんとーに長くかんじた作品。いい意味ではありません。ずーっと、ヒーローの弱さを(ヘタレ、とかではなくて、悪い意味での精神的な弱さ)見つづけないといけないのでかなりツライ。いいのか、ヒロイン。ほかにもっと男はおるぞ。ヒーローの魅力がよくわからんままで終わりました。増田さんのイラスト、ほんわかしてますが、そういう話ではなかった、です。2017/09/14
shizuca
10
イラストレーターさん目当てで購入。増田メグミさんの女の子のボリューミーな髪が好きです。内容は、ヒーローが臆病というか「はっきりしなさいよ!」とビンタしたくなる(実際に多数されてましたが)性格で、はっきりしない22歳に、こんな男に惹かれてローズは本当に大丈夫かとお兄様視点でハラハラしました。ローズは包容力のある女の子でかわいいし、親友エリザベスも素敵。エリザベスとエリオスの話が読みたいです。イルがあまりにウダウダしてたので爽快感は(--;)です。2016/07/25
はる
9
つい3時半という遅い時間まで読み込んでしまいました。甘々な中で二人の関係性、人として、守りたいもの、色んなことを考えさせられ時に涙しながら読了です。ローズマリーが現実から逃げずに向き合う姿に勇気付けられました。ずっと気になっていてやっと読めてよかったです。こういう話が大好物で出会えてよかったと思います。2016/11/21