リベラル再起動のために

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リベラル再起動のために

  • 著者名:北田暁大/白井聡/五野井郁夫
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 毎日新聞出版(2016/06発売)
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  • ISBN:9784620323879

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内容説明

昨年夏、反安保法制の国会前デモが戦後有数の大衆運動となった。他方、夏の参院選後は憲法改正の具体化も考えられる。この状況を、リベラルや左派と目される気鋭の論客たちはどう見るか。旧民主党に政策提言をした北田暁大・東京大教授(社会学)、デモの正当性を説く五野井郁夫・高千穂大准教授(民主主義論)、著書『永続敗戦論』で戦後日本の宿痾を明らかにした白井聡・京都精華大専任講師(政治思想)の三人が、政治経済、国家と憲法、外交問題などのテーマをもとに、表層的な分析にとどまらず、現状を分析。安倍自民に対する対抗軸のあり方を徹底的に問い直す。最新の知見を踏まえることで、日本社会の抱える問題をわかりやすく一望できる一冊です。<本書の内容(一部)>民進党の役割/共産党は経済論議を/アベノミクスの実体/財源とパナマ文書/「ネオリベ疲れ」の先に/「日本死ね!!!」ブログの衝撃/ロスジェネ・サルベージ計画/階級化する消費社会/必要なのは「底上げする左派」/サンダース現象の背景/「文化=政治」はまだ有効か/日本会議の狙い/「左折の改憲」論の危険性/野党共闘の評価/反ヘイト法案の行方/ネットと市民運動/沖縄の現状/対米従属の構造/永続敗戦レジームの終わらせ方/国土の区割りを見直す/政治改革はなぜ失敗するのか/3・11で変わったもの/国会前デモが開いた中間的インターフェイス/社会を議会につなぐ回路......etc.<目次>●はじめに(白井 聡)●第一章 左派陣営の仕切り直し●第二章 国民生活のリアリティ●第三章 国家と憲法をめぐって●あとがきにかえて「政治地図を『正常化』するために」(北田暁大)「戦後民主主義の虚妄と実在」(五野井郁夫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

40
リベラル、極左、左翼と自認する3人の学者の鼎談本。日本が右傾化するなか、リベラル再起動のために必要な処方箋を説く。正義権利の貫徹とともに具体的で実行可能な「幸福の姿」を示し、有権者に実感を共有してもらう。理想である憲法を現実に合わせて引き下げる(=改憲)必要などはない。外交面では米中二大国の間でいかにうまく立ち回るか。その際に忘れてはならないのが沖縄の存在。3人の世代間ギャップが思考の違いに大きく影響しているのが、興味深い(若いほどラディカル)。2016/12/20

乱読家 護る会支持!

6
肝心の事が書いていない。「民進党」の票の最大の獲得装置は「労働組合」。労働組合のみなさんが「民進党に入れたい」と思う「政策」を展開する。労働組合の役員さんが、「この候補者の為になら死んでも良い」と思える「候補者」を養成する。そして、「労働組合」自体が、「労働者から頼りにされる存在になる事」でしょう。私は、リベラルのつもりですが、思想対立をする以前に、「日本が独立国家の体をなす」事が第一優先であり、当たり前の「防衛権」を取り戻す事、アメリカの属国ではなく自国民の為の政治を取り戻す事が優先と考えます。2016/09/29

樋口佳之

6
変化する共産党の戦術への期待と危惧、世代論みたいな記述があるけど、2000年規約改定、2004年綱領改定への言及がない。規約からの前衛規定の削除、2004年綱領の現行天皇制を含む憲法全条項の擁護と自衛隊の位置確認があるから新しい世代との従来にない戦術の選択が生まれてきているはず。/政党は生身の人間が作る組織だから、文章を変えれば即何かが変わる訳ではないけど、結束の基準となる文章の改定は時間をかけて政党の構成員の中に実質化していく。憲法と国民の関係とも重なる話かも2016/06/19

belalugosi6997

4
北田氏はリベラル、五野井氏はサヨク、白井氏は極左をそれぞれ自認。北田氏は後に「レフト3.0」を、白井氏は永続敗戦&国体論で私の琴線を大きく響かせた。残念ながら経済に関しては白井氏の「属国民主主義」でもみれる経済成長への疑問・否定は弱者救済をないがしろにしている。生活保護等の弱者へは共鳴を呼ぶが、ロスジェネ男子で独身非正規には殊更冷酷なのがエスタブリッシュな左派である。これでは真の弱者を救済できない、と後に山本太郎率いるれいわ新選組が誕生する布石が垣間見れる。白井よ、30年間経済成長していないのは日本だけ。2020/11/01

zikisuzuki

3
リベラル左派のダメだったところ、負けた原因については過去の事だから良く分かる話だ。しかし、どう巻き返すのかについては「共産党はどの様な豊かな暮らしを作れるのか語るべき」「どぶ板選挙を見習うべき」という意見ぐらいしか届いて来なかった。しかし、敗北感にまみれているリベラル左派の人は読むべき本だと思う。巻き返すしかないのだから。2016/07/18

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