内容説明
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「本当に撮りたかった」映画、
初となる美術館展示作品、
書き下ろしの文章と詩2万字。
鬼才映画監督の独走するアート世界。
25年の時を経て実現した、鬼才・園子温監督の最新映画『ひそひそ星』
(2016年5月14日より、新宿シネマカリテほかロードショー)
あわせて開催される、美術館では初の園子温展「ひそひそ星」
(2016年4月3日~7月10日、ワタリウム美術館)
映画と展示の世界を、本人書き下ろしの文章と詩とともにおくる。
芸術的な映画のスチール写真と、25年前に描かれた映画絵コンテ、
「東京ガガガ」から生まれた「ハチ公プロジェクト」の新作、
大掛かりなプロジェクションを主とする展示作品、
そして映画にエキストラ出演された福島の方々の声を収録。
「これは記憶に関する映画だ。3月11日のあの日から今に至るわれわれの記憶と、
はるか昔からの遠い人間の記憶を重ねるファンタジーを届けたい」
……園子温
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
renre
2
ぼくは分からない。今が点でしかないのなら。ぼくは、絶えず生成し、死んでいる。常に死んでいる。死から死への橋を渡っている。ある僕は不在で。またある僕も不在だ。昨日は昨日ではないが、今は永遠に今だ。だから、人生が待つことなら、ぼくはぼくを常に待っている。終わるまで。ぼくは分からない。『ひそひそ星』が不在なのか。ぼくが不在なのか。完成しないことが永遠ならば、その児戯にも似た永遠に付き合いたい。ひそひそ星から目を閉じて。2017/09/08
fried_bogy
0
これは一冊の詩だ2016/05/24