内容説明
性格はまったく対照的だが、知的で新鮮な魅力を放つ二人の才女と、そんな彼女たちを囲む七人の男たち。彼ら九人の奇抜な人間関係や家庭環境を中心に、現代に生きる若い男女が、これまではただ陰湿なものと考えられてきたセックスを、むしろ明るく大胆に解放し、愛を育ててゆく様子を、おおらかなトーンで描出して熱狂的な反響を呼んだ、まさしく石坂文学の面目躍如たる傑作長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マサキ
7
時代遅れと言いきるのは簡単。中盤まで独特の前時代的なセリフや言い回しに苦労したけれど、庄二郎ら大人に話の軸が移るにつれ若者像が生き生きと動き出した。戦前生まれの庄二郎らの再婚を、若い世代が新しい価値観とともに後押しする。また戦後生まれの若者、孝雄と和子はその弟妹である次郎と久美子が後押しする。その後押しがなければ彼らは結ばれず、軽い後悔とともに生きていかねばならなかった。それはことさら悲劇ではなく、当然のこととして受け入れながら。多くの人の価値観が若い世代により大きく変わっていったことに感動。2020/04/03
あすか
1
電子書籍にて読了 読み始めからほどなくして、この本を買ってしまったことを激しく後悔した。 買ってしまったので仕方なく読み通した、という感じ。 この時代には、家族、友人、男女間でこんな調子で性をあけすけに語るのが「新しい」という風潮だったのか? 辟易した。2017/04/07
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