内容説明
日本の揺籃期を生きた有間皇子、額田王、大海人皇子、大津皇子、柿本人麻呂、大伴家持、山上憶良など、万葉びとのみずみずしい心が、千三百年余もの時を超えて、いま新たによみがえり、わたしたち現代人の胸に共鳴する。「万葉集」に歌われた全国の故地を自らの足で歩く著者が、万葉の歌を生きた心の音楽として捉え、その風土と、そこに息づく人びとを生き生きと描き出している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ももすけ
31
とても面白かった。特に奈良にはすぐに行けるところに住んでいるおかげで、実際に明日香や二上山、藤原京跡にはドライブがてら出かけてみたが、本当に歌と風景が重なって、今も昔も人の心は変わらないものだと感じる。特に万葉集は、庶民の歌も数多く収録されているだけに、尚更、当時の人びとの生活に思いを馳せるのも楽しい。2023/10/08
双海(ふたみ)
21
自分にはまだ知らないことがたくさんあることを痛感した。万葉集を、日本各地の風土を、味わい尽くすたのしさ。2017/05/28
クラムボン
12
ラジオ放送が元になっているので、語り口調でとても読みやすいです。著者の犬養孝さんは全ての万葉遺跡を踏破し、歌の詠まれた風土をとても大切にされた方であると解説にありました。そして何よりも万葉の歌を愛していることが、ひしひしと伝わってきます。そして大伴家持の歌について「越中国守時代の伸びやかな美の極致にまで達する歌、そして都に戻ったが没落する大伴家の家長として苦しみの境地の中に生まれる幽玄優美な歌」として最大限に称えています。この本を読んで、ますます万葉集が好きになりました。2021/04/30
まさげ
5
1300年前の昔の人の言葉なのに、直に伝わった。 文章の語りかけに著者の優しさを感じた。2015/09/20
あっきー
4
✴3 再読、やっぱりよかった、万葉集が一番自分にあっている、「筑波嶺のさ百合の」がいいかなあ、白鳳時代がよいのだなあ、薬師寺東院堂銅造聖観音立像が一番好きだし、いつか大伴家持関連を読んでみるか2015/11/08
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