内容説明
「家族愛について」「父と子」「男女間の友情について」「女性の誇りについて」「理想の結婚について」「女の学校」「運命について」など、愛と自由と幸福をめぐって明快に語った二十数編。戦後著しく変った男女両性の経済関係やモラルに戸惑う世の人々にとって、絶好の指針となる名著である。併録するアンドレ・モロア「恋愛の将来」は、なんと二〇〇〇年代の恋愛の様相を語って、興味深い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
4
文が長い。引用が長い。引用は「若い娘が学ぶことを、若い男が教えることを愛する場合に結ばれる青春時代の友情は、一つの美しい事がらである」(2度。ゲーテ)といった具合だ。どのような印象をもたれるだろうか。全文この調子である。多用する長く小慣れぬ引用に引かれて、河盛の書く文章も抽象的であって構わない、否いかめしくあらねばならないという潜在意識が促される。ついには水増しの究極、全くの他人の講演の併録という前代未聞の挙に出る(しかも32頁分)。フランス文学者による教養豊かな説諭というウリなのだろうが、本人は水増し 2023/04/03
c7_choco
0
半世紀も前に出版された本であるにもかかわらず、古さを感じない。特に、自由になった女性の結婚難については、まさに現在女性が直面しているとニュースで伝えられる問題とおなじ。そして、「恋愛の将来」として、2000年代の恋愛も、書かれた時代とかわらないだろうといっている。そして「2100年もおなじだろう」と。きっと、そうなんでしょうね。 「愛情を伝えるためには、微妙なニュアンスが伝わるように工夫しなくてはいけない」思わずため息。2010/02/28
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