内容説明
木谷上等兵は二年の刑を終え原隊に戻ってきた。なぜ自分が無実の罪に問われたか、誰が自分を陸軍刑務所に突き落したのか? 秘密のカギを握る者は誰だ、そして真の“犯人”は! 巧みな構成の展開にしたがい“秘密”の核心は軍法会議、すなわち天皇制絶対主義のからくりに集約される。戦後はじめて、軍隊機構の末端である兵営の緻密な描写を通して、日本軍国主義を批判した問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雲國斎
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なんか暗い話だった?1979/09/03
空箱零士
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★☆ 課題を出した先生自身が酷いと言った作品だがまさかこれ程とは。「真空地帯」的な閉塞感が漂う内務班で、窃盗の罪で軍監獄に入っていた木谷と彼に期待を寄せる曾田による救いのない話。「窃盗なんてしてねー」とのたまいながら拾った金入れから金を盗り、挙句「上官の方が酷いことしてる」と逆ギレする木谷の下衆加減が酷い。「木谷の手は真空地帯をうちこわす」とか言う曾田も頭おかしい。戦後直後に軍の実態を書いた事はともかく、正当性の欠片もなく不快感すら催した木谷・曾田の軍に抵抗する姿がこの作品の品格を地の底に貶めた。2012/02/19
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