内容説明
語源も分からない「けじめ」をつけろと言われても……?「そこをなんとか」のそことはどこ? なんとかとは何?「厳粛に受けとめて」「前向きに善処する」と言えばそれで一件落着? 物事を認識するために最も重要であるはずの言葉を軽視し、深く定義もせずに流通させ、言葉のバブル化を招いている現代日本人への警告の書。毎日使っている日本語を通して、日本人が見えてくる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこしま
23
日本語の奥の奥を探る。著者の今作の必須は“日本語大語源辞典”。◆言葉のルーツを探り、解いていく面白い一冊です。◆例えに人間。中国では“ジンケン"となり、“人の世”という意味合いです。なのに、日本に流れて来ては"人”ですよね。日本人は「間」が好きなみたいで。「間抜け」「間に合う」「時間」などなど。◆ただの鼠ではない。この「ただ」だと普通という意味になりますが、「ただいま」だと時間的に“たった今"。つまり“only”。二十歳すぎれば只の人、というように日本人は協調性のない天才を歓迎せず、平和を維持してると。2015/05/15
KAZOO
3
最近森本さんの本を何冊か続けて読んでいるのですが、私の年代にとってはいつもその通りとうなづかされることばかりです。ちょっと疑問に感じた日本語から今の日本の世相や日本人論を論じています。何気なく使っている言葉、例えば「公私混同」「情けは人のためならず」など笑ってしまいました。2013/06/27
井坂 茜
1
感想文とはいえ、この本を読んだ後に文章を書くのは相当勇気がいる(笑)ので、特に興味深かったところを箇条書き。・空間と時間で逆転する「まえ」と「うしろ」・ハは説明、ガは叙述・母音、ウは宇宙・うつつなきつまみごころの胡蝶哉・「うつくしい」は「小さな者への愛情」・「あいだ」・ら、り、る、れ、ろ・俵万智さんの解説2013/12/06
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
0
【ココロの琴線に触れたコトバ】いずれにせよ、現代の日本は、大げさ社会、針小棒大社会、といってもよろしい。つまらぬことが大仰に騒ぎたてられ、肝心な問題が、その陰に隠れてしまっているのだ。2016/02/01
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