内容説明
モーリヤックが、真の信仰を失ってその形骸だけを守る人々の生活を綴ったのに対し、同じくフランス二十世紀前半の作家、ジョルジュ・ベルナノスは、信仰に真に生きようと努力する人々を真正面から描き出す。本篇は一田舎司祭の日記の形式を借りて、従来の小説に全く捕捉されなかった神の姿を司祭の中に見出し得たのである。神と悪魔の闘いに迫った作者の代表作。1936年作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつや
2
タイトルの通り田舎に赴任したカトリックの青年司祭がつづった日記という形式の小説。神経質で生真面目な彼はそれ故に教区の住人に溶け込むことができず、胃弱で葡萄酒に浸したパンしか受け付けないという異常な食生活もあいまって、変わり者として扱われる。そういった視線に晒されながらの住人=世俗との関わりは彼の敬虔な信仰にも影響を及ぼすが・・・といった感じで青年の聖性が描かれていくのだけど、信仰を持たない身としてはその聖性が毒にしか見えないんだなあ。そしてその毒がたまらなく魅力的でもある。これまた復刻すればいいのになあ。2018/03/31
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