内容説明
子供をベビーホテルに預け、デリカテッセンで夕食の献立をそろえ、ジャズダンス、小説教室へと通う。そんな新しいライフ・スタイルを楽しむ34歳の主婦が殺された。捜査が進むにつれて、主婦たちの秘められた想いが明らかにされて行く……。欲望渦巻く都会の片隅で、翔ぼうとしても翔べない女たちの怨嗟が、陽炎のように燃え上がる。日常に潜む狂気を描き出す、異色のミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まう
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「天窓のある家」と通ずるものがある。女の女に対する嫉妬、怨みは恐ろしい…2010/09/25
朱音
0
夏樹静子といえば「Wの悲劇」なんだけど(ほかにもあるけどどうもこの印象が)これもなかなか。ちょっとウールリッチ(だっけ?)のような雰囲気もあったり、ストーリーのテンポもいいし、わくわく感もあるし。この人ってこういうの書く人だっけ?と、再認識した感じ。2002/07/26
コマンドー者
0
夏樹氏の複数の女性を主人公にしたミステリー作品。タイプの異なる女性の生態を織り交ぜながら、終盤はミステリーらしいどんでん返しもあり、最後まで面白く読める。2022/12/18
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