小学館文庫<br> 愛加那と西郷

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小学館文庫
愛加那と西郷

  • 著者名:植松三十里【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2016/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094062977

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内容説明

西郷隆盛を生涯愛した“島妻”の物語。

 薩摩藩から奄美大島へ送られてきた西郷隆盛。不遇な身の上の西郷を世話することになった愛加那。お互いの文化の違いから当初は反発し合うが、やがて愛し合うようになり、愛加那は西郷の“島妻”となる。二人の子供にも恵まれるが、愛加那は国のために活躍する人物だと信じて、再び藩から呼び出しを受けた西郷を見送った。そして、島にいるだけの人生を送って欲しくないという思いから、子供たちも鹿児島の西郷の元へと送り出した。
 しかし、時代の激動が西郷と子供を襲う。西南戦争で、西郷は首謀者として先頭に立ち、最後は自決。参戦した息子の菊次郎は右足を切断して、愛加那のところへ帰ってきた。そして、鹿児島へ陳情に行った奄美の男たちの多くが戦争に参加して亡くなっていた。一転して、奄美の人から後ろ指をさされることになった愛加那だったが……。
 生涯奄美大島を離れず西郷を信じた、愛加那を描いた恋愛歴史小説。
 待望の文庫版を電子化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

51
以前、西郷隆盛物語を読んでいて、なぜ愛加那は西郷と一緒に鹿児島について行かなかったのか?と思った事がある。その理由がこの本を読んで分かったような気がする。そして島妻としての愛加那の覚悟の素晴らしさ。前半は西郷との恋にキュンキュンし、後半は島妻としての健気すぎる覚悟で胸がギューッと締め付けられるような思いで読み切った。そして奄美の歴史を知る事が出来た事や債務奴隷ヤンチュの事も初めて知った。この物語は愛加那から見た西郷の物語。良い物語だった。2017/11/11

こばまり

50
先週放送の「西郷どん」第19回『愛加那』があまりにも素敵だったのでいそいそと読了。確かに一生を捧げるに値する男性であったとは思うが、何と試練の多い人生か。英雄を陰で支えた人達のことがもっと知りたくなった。2018/05/26

AICHAN

41
図書館本。愛加那とは、西郷が奄美大島に配流になったときに現地妻になった女性。2子を設けたが西郷は配流を赦され風雲の中へと戻ってしまう。後、西郷は子を引き取ったが愛加那までは引き取らなかった。何て残酷な話かとずっと思っていて、それでこのタイトルに惹かれて借りた。配流先では島妻になるということが普通に行われていたのだと知って、何だか複雑な気持ちになった。薩摩藩は男尊女卑の考えが根深いところだった。その上に江戸期は身分制社会だから、西郷といえども現地妻を娶って捨てるなんて当たり前だと思っていたのかもしれない。2018/01/06

Akihiro Nishio

23
西郷どんを見てはいないが(そもそも大河ドラマを見たことがない)今はやりの西郷本を読む。愛加那という奄美の現地妻の視点から西郷とその間にできた2人の子供を描く。噂によれば、西郷はサトウキビ農業で収奪されている奄美人を救うシーンがあると聞いたが、本書では大したことをしていない。こっちが史実に近いのかな?主人公はあまりに物分かりの良い女性に見えるが、現代的な価値観を持った女性にしすぎると、それはそれで興ざめなのでこのくらいが良いのだろう。激動の時代に、英雄の子供2人を島から出ずに育て上げた母親の物語であった。2018/10/01

テクパパザンビア

18
嫁の大好きな奄美大島を舞台にした歴史小説。史実に囚われず愛加那と西郷ドンの関係を描いた時代小説であって欲しかった。黒糖焼酎が飲みたくなったです。2016/08/02

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