小学館文庫<br> 埋蔵金発掘課長

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小学館文庫
埋蔵金発掘課長

  • 著者名:室積光【著】
  • 価格 ¥957(本体¥870)
  • 小学館(2016/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094062960

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内容説明

それは愚策か、それとも起死回生の一手か?

 早期退職し、故郷に帰ってきた元広告マン。午前中は、道の駅で働き、午後はのんびり海辺で過ごす生活を送っていた。ある日、市長の秘書をつとめる同級生が、市長直々のお願いがあるとやってくる。お願いとは、財政破綻目前の市のために、埋蔵金を発掘してほしい、というとんでもない依頼だった。日給に釣られ、半信半疑で着手することにした俺は、郷土史家を訪ね、小学校の裏山が怪しいという情報を得る。市の職員と二人で発掘をはじめたが、なにせ広大な土地だ。市に懇願して、人員を増やし、巫女の力を借り、なんと古銭の発掘に成功する。勢いに乗った発掘課は、やがて日照市の海軍工廠に眠るお宝の情報にたどりつく。彼らが発掘したお宝とは?
 荒唐無稽、なのに感動の室積ワールドは今回も健在! 笑って泣ける最強エンタテインメント、いきなり文庫で登場!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
地方都市の例に洩れず財政に苦しむ日照市、逆転をかけ埋蔵金発掘に着手するが。著者の作品は『史上最強』シリーズを読んでいるが、今回は『史上最強』シリーズよりも、それぞれのキャラが立っているように思えた。あと本書もシリーズ同様に明るく極めて前向き、逆に言えばご都合主義も多いけど。しかしそれが何がいけないのだろう。憂き世は総じて苦しい事ばかりだから、せめて作品の中だけでも明るく前向きなのが成功するのを見たいものである。何となく嫌なことがあったら読んで明るい気分になれる、そんな一服の清涼剤のような本でもありました。2016/07/20

56
市の事業として埋蔵金を発掘するという発想が見事。いつもながら感心してしまいます。個性的なキャラ達によるコミカルな話からの、戦争に纏わる切ない話への展開も良かった。2019/01/05

めだか

52
室積光は、キャラ作りが相変わらずうまい。ありえない話をもしかしたらと思わせるテクニックは流石です。今回も泣き笑いありです。(標準語使うなよ)2016/07/24

momi

47
「史上最強の内閣」「ドスコイ警備保障」の著者の作品!!山口県が舞台!市長からの命令で財政破綻を救うため、埋蔵金発掘をする話!埋蔵金発掘課の面々は色々面白い人達ばかりで、ついつい言ってはいけないことを言ってしまう…伊藤くん。不思議な巫女さんに野球選手…。他にも別れた妻が現れたりと…。さてさて問題の埋蔵金は見つかったのか!?ってことで、夢があって目の付け所がいい楽しい話!方言が自然だと思ったら…この作家さん山口県出身の方だったのですね…。ただ「史上最強の内閣」ほどのユーモアさは無い。笑いより、いい話って感じ2016/07/06

mr.lupin

45
早期退職して帰郷した筒井の元に、市長の秘書を勤める同級生がやって来て、市長からの密命で市の財政破綻を救う為に、埋蔵金を発掘して欲しいと言う。果たして埋蔵金を発掘することはできるのか!?個性豊かな登場人物も多く、市職員の伊藤君や、ちょっと謎めいた妖子ちゃんなどなど話を盛り上げてくれた。途中まではコメディタッチな雰囲気だったが、後半にかけて少しシリアスな感じになってはきたが、それはそれで楽しむ事ができた。⭐⭐⭐⭐★2022/10/07

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