内容説明
小説家、異世界に行く!! 中堅小説家・長谷部(はせべ)チカラは、異世界から来た女騎士シーナ・マスクリフに頼まれて、異世界で小説教室を開くことに！ そんなチカラには野望があった。 「作家がほぼいない異世界なら楽勝で最強の作家になれる！」 自分も小説を書きつつ、毒舌なドワーフの美少女・ミクニ、神話級のおっぱいを持つ貴族令嬢・ユサ、見た目ロリだけど137歳の魔道士(ソーサラー)・シヴァなど、個性的な生徒に小説を教えまくる！ だが、同期の売れっ子女性作家、堀松(ほりまつ)ひらまで異世界に来てしまう。女騎士さん、そいつは連れてきちゃダメ！ 異世界作家のまったりスローライフ、ゆるっと開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイカラ
38
中堅ラノベ作家が異世界の小説教室で教師をする話。久々にラノベを読んでみたけど大変面白かった。同期のラノベ作家に嫉妬したりと器の小ささが露呈している主人公だけれど、生徒たちには真摯に向き合っている辺りが結構好印象。続きが出たら読みたいと思える作品だった。あ、ひとつ付け足すとミクニちゃん可愛かったです。2016/06/19
よっち
29
中堅ラノベ作家長谷部チカラが異世界から来た女騎士シーナに依頼され、異世界で小説教室を開く事になる物語。教師業の傍らで密かに王国初の本格ライトノベル刊行を目指すチカラが、崇高な使命に見せかけて実は自分の欲望に忠実なだけのシーナや、ツンデレドワーフのミクニ、異世界にやってきてしまった同期の売れっ子作家・堀松ひらたちに振り回されながらのんびりと過ごす展開で、可愛いキャラたちもよく動いて、アニメ化に届かないラノベ作家としての鬱屈もリアルでしたけど、何らかの形で結末があると良かったような。続編前提なんでしょうかね。2016/06/20
わたー
22
★★★★★作家モノと異世界モノのハイブリッド…かと思いきや、これ、ただの森田先生の自叙伝や。でも、かなり面白い。デビューから7年、大ヒットはないが、細々と業界で食っていけている中堅作家長谷部チカラが、異世界で小説の学校教師をやりながら、歴史に名を残すようなラノベを出版すべく執筆に励む物語。天才型の作家ではなく、業界の酸いも甘いも経験してきたチカラだからこその、説得力のある闇の深い内容。それが、森田先生の姿にかぶり、否が応でも引き込まれた。どこか聞いたことがあるような固有名詞の元ネタを想像するのも楽しい。2016/06/12
HANA
14
ラノベ作家が異世界でラノベの学校の講師となる話。異世界話かと思いきや結構ラノベの書き方みたいな感じで意外性があった。またそれぞれの話が結構短いので読みやすいかも。主人公がそこまで売れている作家じゃないというのもなんとなく良かった。続くならまた読んでみたい。2016/06/23
ラノベの王女様
14
キャラがどれも可愛いのよ！丁寧口調の敬語キャラ女騎士（くっ殺じゃない！）で、一八禁作品も嗜むガチオタのシーナ。『魔法科高校の劣等生』の深雪よろしく、主人公に心酔しまくる貴族令嬢ユサ。外見七歳、実年齢百三十七歳のじゃロリ魔女っ娘、シヴァ。挑発的な言動の中にツンデレが見え隠れするミクニ。エロ耐性のないエルフのイラストレーター、ナナオン。幼なじみ的ポジションの売れっ子ラノベ作家、ひら。空気にならず、どのキャラにも等しく見せ場を提供できる技術は流石プロ。デビュー八年目は伊達じゃないわ。 2016/05/30
