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内容説明
「靖国A級戦犯合祀の黒幕」とマスコミに叩かれた男の真の姿が明かされる――。阿南惟畿陸軍大臣の葬儀、復員・引き揚げ、遺骨収集、靖国合祀、そして千鳥ケ淵戦没者墓苑の創設――。戦後の軍の後始末を一手に仕切った熱誠の人・陸軍省高級副官・美山要蔵の、知られざる孤独な闘いを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風に吹かれて
15
美山要蔵は陸軍の高級副官だった男。陸軍では編成動員課長を勤め、戦後は厚生省で復員・引き揚げ、遺骨収集、靖国合祀、そして千鳥ケ淵戦没者墓苑の創設に尽力した。本書は、美山が生まれたときから逝去するまでの日々を追いながら、その間の歴史にも触れ昭和を記述した興味深い本である。 1956(昭和31)年3月26日、ビルマ・インドの遺骨収集から戻ると昭和天皇に拝謁し状況を報告。そのとき「旧軍の後を清くする」という覚悟を表明する。その志は千鳥ケ淵戦没者墓苑創設まで途切れることがなかった。 →2025/07/11
KoichiT
1
第三部で筆者のA級戦犯合祀に対する反感が興醒め。それまでは割と淡々と書かれていたように思えたが、靖国神社憎しと言う自らの思想が全面に出過ぎ。2023/09/22
tecchan
1
靖国神社と昭和34年設置された千鳥が淵戦没者墓苑は、同じく戦没者を祀りながら、その性格は大きく異なる。敗戦時、大本営参謀であり、戦後は官僚として、何百万人の復員、戦没者遺骨収集、そして、靖国神社合祀、最後は、千鳥が淵戦没者墓苑の墓守として生きた「美山要蔵」の生涯を描きながら、靖国問題を考える。A級戦犯合祀問題もあり、天皇陛下の参拝もなされない靖国神社、一方、外国公賓も行かない千鳥が淵戦没者墓苑、どちらも大きな問題。このような事態となった背景がよく分かった。2016/06/25
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