内容説明
「好きな人ができたとき、あるのは愛でしょうか、それとも欲望でしょうか?」偏差値78の進学校からAVの道へ進み、いまや超売れっ子のAV男優が体で感じ理解したこととは? 森林原人は、性の森林に住む“賢人”だ。分泌と文筆を両立する最先端の“現代人”であり“哲人”だ。水道橋博士(浅草キッド) 森林原人さんは、八千人の女とセックスして八千本の物語を生んだ、「男根の表現者」です。桜木紫乃(直木賞作家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
64
頭と心で、すとんと納得できた。もちろん私は森林氏のようにその姿を人様に披露する器量も度量もないけれど、考えには全面的に共感できる。頁を開くまでは読み飛ばす種のエッセイと思われたが、本書はいつまでも私の書棚に収まっていることだろう。読後感が清々しい。2016/07/04
あふもん
41
自分の仕事の世間のイメージを認識している人なので、少しでも誤解を減らすように慎重に慎重に語っていたのでかなりまわりくどい言い回しになっちゃってたけど、もうそこは突き抜けてガンガンぶっちゃけちゃえ!って思ったけど、やっぱりまずはセックスやアダルト業界の誤解や偏見を解かないと、少なくとも解いた上で受け入れてくれる人は受け入れてくれたらいいし、ダメならそれはそれでしかたないっていう使命感と思いやりのある人なんだな。そう、やっぱりセックスのことを語るには慎重にならざるを得ないからボクの文章も長くなってしもた…2017/09/21
のぎへん
14
著者は八千人とセックスした売れっ子AV男優。ふだんタブー視されがちなセックスの話題を、生業とする者ならではの見地で語る。セックスの見せ方(絡み)について、セックスの男女間での認識の違いについて、職業選択について。ちょくちょくはさまれるAV男優列伝も面白い。2016/09/05
Kaelu Haruki
13
著者は僕の高校の先輩。後書きにある、たまたま筑駒入ったけど入学早々挫折、何か勉強以外の事で一番に…と考え出す経緯に共感。 「受験をして進学した学校だから学力レベルが揃っているはずですが、筑駒は最低レベルは揃っていますが、上のレベルはどこまでも上で物凄く開きがあるのです」「自分が抜きん出るものは何かと探っていました。(中略)エロがそれなんじゃないかと。」 いや、先輩のマネは無理ですけどね(苦笑)。2016/10/02
しろくま
12
著者はAV男優さん。論理的で言っていることが分かりやすく、冷静な印象。とても頭のいい方なのだと思います。AV、風俗、セックス…。見せるためにするものであったり、コミュニケーションであったり、愛情、性欲、恋愛など、色々面白かったです。2022/10/31