刑事群像

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刑事群像

  • 著者名:香納諒一【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 講談社(2016/06発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062193856

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内容説明

路上で発見された女性の全裸遺体。捜査一課七係強行班が動き始める。被害者は経営コンサルタントの坂上実咲。その名前は刑事たちに、二年前の痛恨の記憶を呼び起こす。被害者の身辺を洗う中、二年前の事件で辞職した元刑事・沢崎の名前が挙がった。やがて捜査一課は、中本班・強行班の二班合同体制をとる。被害者の周囲に蠢く人間と欲望、刑事たちの思惑と記憶。警察小説の名手が満を持して放つ、捜査一課シリーズ最高傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

91
名作(幻の女)作者の刑事物語。真面目な刑事たちの地道な捜査が光る作品。裸体の女性絞殺死体ときたので猟奇的かと思いきやどうも過去の闇金融事件が発端か?っと思ったら動機はやっぱ怨恨・痴情のもつれかあ・・・・・。最後は意外な結末が・・・。いろんな人が登場しいろんな要素が複雑に絡んでるのでなかなか読むには骨が折れるけど傑作の警察小説だと思う。でも題名がちょっといただけないかな・・・・。お勧めですよ。2015/06/06

タックン

70
(砂時計)からの流れで警視庁捜査一課シリーズのこの作品を再読。このシリーズはいろんな出版社で出版して稀有な作品ですね。 改めて地味ながら刑事たちの地道な捜査と推理が光る刑事物語です。登場人物や容疑者が多くて戸惑いますが丹念に読んでいくと構図がわかって真相に納得です。 ほんと結局は人間の欲と男女の情念が生んだ事件でした。 そしてそれが怖くて哀しいです。 もう少しこのシリーズを読んでみます。2024/02/03

シ也

51
「贄の夜会」や「無縁旅人」の主人公、大河内ら警視庁捜査一課強行班七係に加え、「刹那の街角」や「贄の夜会」にゲスト登場した中本警部率いる捜査一課強行班三係の二つのチームが登場する本作。テレ朝の水曜や木曜の10時枠のドラマに向いてる内容だなぁ... というのが率直な感想。冒頭の現場は昔バイトで行ったことのある場所だったので苦笑。そこから捜査線上に表れた元刑事の「人を信じたい」という言葉に切ない気持ちになった。捜査一課シリーズも好きだが、KSPシリーズも新作はよ2016/03/04

ナミのママ

48
京浜運河の大型車で渋滞する道路で女性の全裸死体が見つかった。…ショッキングな場面から始まる殺人事件。捜査一課シリーズ、前回読んだ『無縁旅人』では被害者の境遇に目がいってしまい、警察の部分を読み流してしまいました。今回は、大河内刑事をはじめ小林班、庄野刑事の推理と地道な捜査、犯人探しを思い切り楽しませてもらいました。ヒーロー的な主人公がいるわけでなく、ハードボイルド的で地味な刑事達が出てきますが、「読んだ!」と思える、読み応えのある作品でした。このシリーズ以外の香納作品も読んでみたくなりました。2015/03/08

ミーコ

47
最初からグイグイ惹き付けられました。複雑に絡み合った糸が、徐々に解き明かされて行く・・・ 哀しい物語ですが 読み応えのある1冊でした。2015/04/23

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