21世紀の戦争と平和 きみが知るべき日米関係の真実

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21世紀の戦争と平和 きみが知るべき日米関係の真実

  • 著者名:孫崎享【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 徳間書店(2016/06発売)
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  • ISBN:9784198641757

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内容説明

2016年6月、改正された公職選挙法が施行され、18歳以上の国民すべてが国政投票に参加することになる。本書は日本の外交、特に日米安保の問題に焦点をあてる。安保問題は日本の平和と国益を考えるうえで死活的な要件であるにもかかわらず、政府は誤った選択を繰り返している。なぜ日本は戦争に突き進もうとするのか。米国の世界戦略から日本の危機、そして東アジアの緊迫を読み解く。元外務相・国際情報局長が新世代におくる国際政治入門!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

83
冒頭の野坂昭如氏の引用が印象深い。戦後の日本のは平和国家だったというが、たった1日で平和国家に生まれ変わったのだから、同じくたった1日でその平和とやらを守るという名目で戦争をすることにもなりかねない。気付いた時、二者択一など言ってられない。明日にでもたった1つの選択しか許されない世の中になってしまうのではないか。全てはこの文章が総称している。勉強できたことも一杯あった本だが、やはり世界情勢は教養の1つとして少しずつでもいろいろな情報を得るように努めることが大事だと改めて思った本。2017/04/09

makio37

7
基本的な内容が多かったものの、新しい発見もあった。まず「台湾周辺/南沙諸島」における米中の軍事バランスの変化。2017年にはそれぞれ「中国優位/ほぼ均衡」になるとランド研究所が結論づけたと。そして米国による「相互確証破壊戦略」。「相手にも自分を殺せる能力を与えることによって、相手に自分を殺す行動を行なわせない」という戦略だが、納得まではいかないものの理解はできた。また同様に戦略的思考に従えば、核兵器の運搬手段を持たない日本が核武装で抑止力を得るという考えこそが楽観的だとしている。2016/08/27

trazom

5
「戦後史の正体」で衝撃を受けた元外務省の孫崎享さんの著作。「きみが知るべき…」という副題があるから、中高校生に書かれた本かもしれない。だから、吉田茂、佐藤栄作にまで脚注をつけて説明をしているのだろう。しかし、その内容は極めてユニークで高度。「日米安保条約では、米国は日本を防衛する義務は負っていない」ということを踏まえ、単純な対米追従の日本外交に警鐘を鳴らす。更に、「核の傘」理論よりも「相互確証破壊戦略」が国家間の紛争を抑制する最も重要な考え方と言うが、そのことの是非については、じっくりと考えてみたい。2016/07/27

路地裏のオヤジ

4
世界情勢はいろんな角度から情報得ることが重要ということを改めて思った。尖閣棚上げ論は恐らくあったのでしょうが、それを認めると領土問題が存在することを認めることになるので、認めないんでしょうね?国としての立場があるから難しい。170423読了2017/04/23

Gabachom

3
外務省でずっと外交を見てきた孫崎氏の著作。まさに不都合な真実。冷戦の終わりは必ずしも平和をもたらさなかった。自律志向のあった日本の政治か、産軍共同体に良いように繰られ、とうとう最悪の傀儡政権まで生まれてしまった。核の傘などない、ミサイル防衛は非現実的、集団的自衛権は自衛隊を米軍に渡したも同じ。真実に耐えられますか?2018/07/24

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