じっぴコンパクト新書<br> 費用・技術から読みとく巨大建造物の世界史

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

じっぴコンパクト新書
費用・技術から読みとく巨大建造物の世界史

  • 著者名:森山高至
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 実業之日本社(2016/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408455914

ファイル: /

内容説明

世界には、その時代の叡智を傾けてつくられた、歴史的に貴重な建築物が数多く存在し、それらは世界史上に登場する、さまざまな文明や国家の栄枯盛衰と密接に関係しています。なぜなら建造物は、文明や国家の痕跡であり、建築主や設計者、直接工事に従事した労働者など、携わった人々の思惑や想いがつまっているからです。たとえば、中国にある万里の長城や、カンボジアにある幻の都アンコール・ワットは、外見の威容ばかりに目が行きがちですが、歴史的な視点では、為政者が権威づけなどの目的でつくらせた栄華の象徴でもあります。ただし、その裏側では国民が過度の負担で苦しむこともありました。内乱が起こったり、国が弱体化して他国から攻められたりすることがあったのも歴史的な事実です。建造物が当時の社会に受け入れられたのか、活用されたのかといった視点でみると、つくられた時代の人々や社会の有り様も見えてきます。また、建築と技術は切ってもきれない関係にあります。当時の高度な技術力の結晶が建造物だからです。時代ごとの技術の革新によって生じた、建築様式の移り変わりや、工期の短縮、コストの削減などにもつながっています。加えて、建築物を通じて、誰が、いつ、何の目的で、どのような技術が使われていたかを明らかにしつつ、どれくらいの費用がかかったかなどを独自に試算することで、世界史を見つめ直してもらおうというのが本書のねらいです。歴史とは今この瞬間にも粛々と積み上げられていく、人の行為の時間的な連なりであり、建築はその生き証人として、現代に生きる我々に直接その時代の精神を盛りつけた器ともいえるものなのです。本書を読んで、歴史と建築の深い関係に気づいていただけると幸いです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
建造物を作るためには、当然の話だが費用がかかる。特に、それが大きくなればなるほどかかる費用は増大する。昔のほうが現在よりも技術レベルが低いため、同じ建物を建設するために必要な時間は増大する。そして、時間が長くかかればかかるほどそこにかかってくる人件費もまた増大する。2016/03/29

こも 零細企業営業

2
世界史と照らし合わせながら読んだら更に面白そう。2019/01/07

長老みさわ/dutch

2
歴史に残る巨大建造物について施工主、所在地、工期、規模、材質等統一データを示し、その成り立ちについて解説するガイドブック。 サブタイトルの通り、建造に必要な技術と費用について詳しく解説して現在の日本の費用で如何ほどかをそれぞれ示す。 国家や権力者個人の威信を示すために莫大な労力と費用を投じられた巨大建造物しばしば国家財政を脅かし反乱や戦争によって自身を崩壊させる。 物によっては数兆円という規模の物もあるが、世界遺産の建造物が現代の予算では70億程度と言われると新国立競技場の1500億という金額がいかに2016/02/06

ごいんきょ

1
古代から現代までのよく知られた建造物。それらの作られた背景と建設のお話です。現在それを造るといくら位かかるのか概算を試算しているのが面白いです。2016/09/02

ponnnakano

1
雑学事典のような内容。各6ページずつしかないのですぐに終わってしまう。古いものの方が人件費がかかって高くつくというところかと思うけど、コロッセオとあまり変わらない新国立競技場ってどうなの?2016/03/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10151076
  • ご注意事項