絵本 彼岸花はきつねのかんざし

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絵本 彼岸花はきつねのかんざし

  • 著者名:朽木祥/ささめやゆき
  • 価格 ¥1,526(本体¥1,388)
  • 学研(2016/06発売)
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  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784052042843

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内容説明

広島に原爆が落ちる少し前のこと。「あたしにばかされたい?」という子ぎつねと出会った戦争は、原爆は、一瞬にして命といとおしいものをうばう。遠い戦争の痛みはわからなくなっても、その悲しさなら気持ちを重ねられるかもしれない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

100
おばあちゃんもお母さんも仲良しだった『おきつねさん』。小学四年生のかのこの前に現れた丸い目をした子ぎつね。オシロイバナの首飾り、きつねの嫁入り……。やさしい贈り物を交わし合う少女と子ぎつね。「こんど、また遊んでね」「こんども、こんども、また、こんどもね」。そう約束したのに徐々に戦争の影が色濃くなっていきます。そしてある朝、ものすごい光が目に突き刺さって、ドーンという音が耳をつんざいたのでした……。思いを込めた白い彼岸花。『ヒロシマの記憶』を伝えるため、2009年に書かれた物語の絵本版。2015年8月初版。2015/11/17

ぶち

88
読友さんのレビューで作者さんとこの本を知りました。作者の朽木祥さんは被爆二世なんですね。その朽木さんが原爆の惨さを、また被爆者の心情を、ほとんど書かずにこのようなメルヘンなお話にして出版したことの意味を考えました。あとがきにありますように、「あたりまえの暮らしが奪われることこそが戦争の悲しみなのだ」と仰っています。その悲惨さを戦争を知らない子供たちがより深く感じ取れるお話の形式なのだと思いました。ささめやゆきさんの絵の子ぎつねはとても可愛いらしいです。「あたしに化かされたい?」って聞くシーンが好きです。2023/08/27

yomineko@猫と共に生きる

76
広島原爆被爆二世作家さんの作品。仲良しの子ぎつねは、あのピカドンの日いなくなった😢😢😢白い彼岸花がほしいと子ぎつねにねだった事を後悔する也子。30万人が没した原爆。奇しくも福島原発の汚染水の海洋放出をしたばかり。今日この本を読んだのは引き寄せられたのだと思う。2023/08/25

ポチ

60
読友さんより。ゆっくりと文章を噛み締めながら読みました。戦争の辛さ、どうしょうもない悲しさがじわじわと伝わって来ました。小学生が対象みたいですが、年代に拘らず多くの人に読んで欲しいなぁと思う本です。2017/07/12

とよぽん

52
物語版が2009年に発行された。そして2011年、福島で原発事故が起きてしまった。朽木さんは被爆二世として、「同じ過ちが決して繰り返されないように」、「ヒロシマを知り、記憶する」ことを、子どもたちに引き継ぎたいという願いをこめて絵本版の本書を制作した。「明日」という日が来ることを微塵も疑わぬ子ぎつねとかの子。原爆投下の後、子ぎつねのことを案じるかの子ちゃんが切ない。ピカドン・・・今こそ、子どもたちに伝えていかなくてはならない。2021/08/14

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