角川文庫<br> 真紅の人 新説・真田戦記

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角川文庫
真紅の人 新説・真田戦記

  • 著者名:蒲原二郎【著者】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • KADOKAWA(2016/06発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041043639

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内容説明

1614年、大坂の陣。真田信繁の傍らに、真紅の鎧を纏う若武者の姿があった。彼の名は佐助。摂津国の鳶田の集落から大坂の地へやってきた彼には、倒さなければならない仇敵がいた──かつて母親と一族を徳川に惨殺された佐助は、ただひとり生き延び、貧しい集落に流れ着いたのだ。「真田丸」での鍛錬で、強さを身につけた佐助は、信繁とともに徳川との決戦に挑むが……。史実を丹念に紡いだ、新たなる真田戦記。
※本書は、二〇一五年二月に小社より単行本として刊行された作品を加筆修正し、副題を加えて文庫化したものが底本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

27
鳶田(とびた)の貧民街で暮らす若者を主人公に、大阪城戦を真田軍の視点から描く。フィクションの登場人物を大胆に用いながら、史実は丹念に、通説にこだわらない展開の物語が興味深い。信繁(幸村)を「歯の欠けた大将」とさえない風貌と表現、しかし優れた指揮者として描く部分は読み手を裏切らない。夏の陣では、我が郷土松本藩の殿様・小笠原 忠脩(ただなが)も負傷自刃。そちらもちらっと出てきている本書。彼の母は家康の長男で切腹させられた信康の娘・登久姫。こちらもちょっと追っかけをしたいテーマだ。(図書館除籍本)2025/01/05

やま

2
悲壮美のある英雄物語と、土俗的な風俗の描写と、血生臭い戦いのシーンがそれぞれを際立たせていた。最新の研究成果をふまえた上でここまで面白く仕上げたのはすごい。巻末の平山優氏の解説も良かった。2016/12/28

げんしん

1
本の帯にもあるように全く新しい大坂の陣を描いた作品。主人公は佐助という人物。しかし、皆さんが1番に想像する、忍者猿飛佐助とは別人であり、関ヶ原で活躍したある有名な大名の息子。父や母の仇を討つために大坂城に入城し、信繁や大助とともに奮戦、いろいろな登場人物と助けあい時にはぶつかりながらも成長していく。序章は大坂の陣から三年後の陸奥の国から始まりますが、がっつり物語にひきこまれました。最後の終章まで読み進めた時には鳥肌が立ち、涙がでました。2016/07/10

グランくん

0
大坂の陣での、真田信繁と佐助を描いた物。 信繁は、家康をあと一歩まで追い詰めた英雄ではあったが、神格化すること無く口下手な武将として描かれ、佐助は万能の忍者では無く、志を持った武士の子として描かれております。2024/05/27

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