内容説明
生涯最後の決闘――。相手は幼き頃からの同門。敵意を向かい合わせて腕を磨いた、我が半生の片割れ。かつて一度として剣を届かせることのできなかった仇敵。どちらが真剣での決着を言い出したのか。とにかく、確かに私は斬られたのだった。だが気付けば、私は果たし合いの直前に戻っていた。斬り殺される度に、時間は巻き戻される。死ぬ度に蘇る。そしてまた斬り結ぶ。私の振るう剣が、あの男に届くまで。不可解な現象に巻き込まれた“死に戻り”の剣士が辿る、数奇な一生とは――。入間人間がおくる、異端の剣豪小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
19
幼き頃からの同門で、共に切磋琢磨しながらも決して勝つことができなかった仇敵柳原と決闘をするも、破れ,斬られてしまう。しかし気がつけば決闘の前に戻ってしまうという決闘の敗北に“死に戻り”の現象が起こる剣士の数奇な半生の物語…。時代物と入間さんにしては珍しい題材だけど、それに“死に戻り”がつく事によって一気に入間作品らしくなってきたね。侍の剣同士の決闘という刹那を争う戦いの瞬間的な描写もさる事ながら、死に戻ってから、先の対戦の経験を踏まえての決闘とバトル面もよく描かれてあったけど、決闘という侍にとっては→2016/05/25
ごぅ。
12
道場での死闘より繰り返される死と巻き戻し。。タイムループ自体にとらわれず、場面ごとの一手の考察・洞察が興味深く読めた。。文体はまさにこの人の文章感を久々に楽しめた。。。2017/12/29
真鍋
11
電車の中でこの本を紛失して8割ほどしか読めてない…(絶望)ああああぁぁぁぁぁあああああぁぁぁああああぁぁあああ(発狂)2018/02/28
よみ
10
和モノで、しかも剣客モノって入間さんにしては意外だと思って手に取ったのですが、存外面白かったです…いつもの入間節は健在。 2018/05/27
HANA
9
剣豪が真剣勝負に負けるたびに人生をやり直す話。この時代設定でやり直すというのは初めて読んだので意外に思いながらも結構楽しく読めた。ループするたびに少しずつ主人公の考え方が変わっていくのが面白い。2016/06/10
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