幻聴の世界 ヒアリング・ヴォイシズ

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幻聴の世界 ヒアリング・ヴォイシズ

  • ISBN:9784805833698

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内容説明

幻聴は、他人には聞こえなくても、本人にとっては紛れもない事実である。「神のお告げ」を聞く人もいる。了解不能と切り捨てるのではなく、ヒアリング・ヴォイシズの視点から幻の声の正体を探っていく。対処方法も紹介するとともに、脳科学の知見から幻聴のしくみを解明する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんきち

22
精神疾患の症状と捉えられがちな幻聴を多角的な分野からの見方が書かれていて、なかなか面白かった。いたずらに投薬を増やして幻聴が消えるのを待つだけでなく、積極的に幻聴を受け入れながら自分らしい生き方を見つけて行くという考え方。私の家族はどちらかといえば妄想が強いが、妄想と折り合いをつけながら日常生活を送るための方法を探すのは大事だと最近つくづく思う。健常者と言われる人だって心に歪みや傷は多かれ少なかれあるもので、その傷や痛みを自分で受けとめたり他人に受けとめてもらう事は大事だよな。2015/08/31

猫路(ねころ)

20
義務教育では幻覚及び幻聴はアルコールや薬物によるものだと教えられる。なので私は違和感と、本当に統合失調症なのかを悩んだ。けれど、リスパダールで教科書もまともに読めない私は答えが分からず疲れ切っていた。結局は薬を中断したあとの正体不明の声は『はじめに』のように誘導させられるのだった。幻聴に慣れた頃はハンマーくんのサディズムとお花畑のドアちゃんとの交流で暇は潰せた。今はほぼ幻聴がなくなったけど、かっとばせ!猫路!って言われるくらいなら気が楽かも。2024/07/12

つなぐ

6
ヒアリング・ヴォイシズとは、幻聴を正常な人でも体験するコトの延長として他者と共有可能な体験として、その経験を率直に聞き了解可能なものとして扱い、ともにその被影響体験に対処する方法を考えていくという当事者の活動のようです。残念ながら忙しい医療現場では、幻聴のある人に抗精神病薬を投薬して、落ち着いてもらう事を第一に考えがちです。最後にこの概念の提唱者が書いているように、医療ではなく、当事者同士での体験の共有が本当の回復の始まりであったという言葉は印象的です。日本の精神科入院の長さは本当に治療的でないと思います2018/06/06

sabato

4
【講義準備用】ヒアリング・ヴォイシズは「(幻聴を)発言して、認められて、ともに何とか対処していこうじゃないか。率直に語らい、ともに学んでいこうじゃないか」(p138)という考え方らしい。1987年にヨーロッパで始まった当事者運動(精神科医療へ反発と、自分たちの世界の主張)のひとつ。べてるの家の当事者研究に近い発想。根底にあるのは、附章のタイトルにもあるとおり「回復は孤立のなかでは起こらない」ということ。P.S.イルカと30年交信をした男性の話は、本当に泣けた。。(当時)福田首相、なぜ聞いてあげなかったw2012/10/17

ひろか

4
意外にも読者が多いことに驚いた。大切なことが書かれているが、決して主流派ではない2011/08/05

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