イタリア・ルネサンスの文化

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イタリア・ルネサンスの文化

  • ISBN:9784480861177

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内容説明

精緻な構築体としての国家(der Staat als Kunstwerk)の成立、陰謀、同盟、裏切り、買収、そして冷徹な打算に基づく外交政策。ルネサンス期のイタリアを舞台に、近代的な文化と社会の出現をスリリングに活写した畢生の大著。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

6
当時のドイツ人たちは南の隣人にフランス人やイギリス人に対するのとはまた違った憧憬を抱いていたらしい。中世の霧に包まれたドイツが陽光輝く共和国に抱く憧憬だ。まったく対照的な国民にドイツの蒙を開くためのモデルが求められた。興味深いのはドイツ的だと思われた英雄・天才崇拝主義はどうやらルネサンスの万能人の理想を受け継いだ。そしていわゆるマキャベリズムも。これをいかにもドイツ的な厳格さで追及したがために、あまり明るい感じがしなくなった。だが、われらの教養感もまたドイツを経由したルネサンス文化に根を持っているらしい。2020/03/13

山のトンネル

4
中公文庫よりも新しい翻訳本。中公文庫は訳が分かりにくい。古典的名著。2022/02/26

tieckP(ティークP)

4
ブルクハルトの代表作であり、文化史研究の記念碑とされる著作。ルネッサンスについて幾つかは本を読んでいたが、こんなにも当時の生活のあり様が鮮やかに示され、知的興奮に誘われた本は初めてである。中公クラシックスのやや古い訳で少し読んだときには挫折したから、新訳は訳文とレイアウトで既訳を遥かに上回っていると思う。ルネッサンスが単に古代の復興に刺激を受けただけの運動ではなく、当時の国家・宗教体制でなければ起こらなかった画期的な出来事であったことが、論証というより例証され、文化史自体の面白さに圧倒させられる。2014/09/28

中村蓮

1
明治前の歴史書ですから描かれたルネサンスの姿はその後の史学的には正しくないところもあるんでしょうけど、無味乾燥な説明に終始せず、史料に基づく具体的な描写でルネサンスの文化を蘇らせているのは今日の教科書よりも新しいと感じます。 ルネサンスのルネサンス。2022/12/22

Hotspur

0
「(イタリアにおいて)国家とそしてまた、およそこの世界にあるあらゆる事柄とを客観的に考察し、かつ処理する精神が目覚める・・・人間は精神的な個人となり、自分がそのよう、な存在であることを認識する」(163),「ルネサンスの文化は世界を発見したうえに、なおいっそう大きな成果をつけ加えるが、それはこの文化が初めて人間の十全の内容をあますところなく発見し、これを明るみに出したことである」(364)。全体として、イタリア・ルネサンスの精華と通常見做される美術に関する言及が思いの外少ない。2019/08/29

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