ハヤカワ文庫NF<br> 世界しあわせ紀行

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ハヤカワ文庫NF
世界しあわせ紀行

  • ISBN:9784150504663

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内容説明

不幸な国ばかり取材してきたアメリカ人ジャーナリストが、人々が最も幸せに暮らす国を探して旅に出た。訪れるのは、国民の幸福度が高いスイスとアイスランド、逆に低いモルドバ、富裕国カタール、国民総幸福量を国是とするブータン、多くの西洋人を魅了するインドなど10カ国。各地で出会った人々や風習、哲学をユーモラスに紹介しながら、幸せになるために必要なものとは何かを探る。草薙龍瞬×たかのてるこ特別対談収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

green tea

24
幸せとはなにか、を調べに世界の国をまわります。しかし、いくつかとんでもなく不幸な国も行き先に含まれていたりします。その、不幸と世の中で言われているらしいエリアのレポートが、うそでしょ??みたいな連発で抱腹絶倒ですごいインパクトです。お金、気候、人間関係、宗教、習慣、産業いろいろな視点からの紀行文。作者が、時々アメリカ人としての自分を客観視しようとするのも、たのしいです。幸せってなんですか?といきなり根源的な人生観を質問されて困惑する一般の人々の反応もそれぞれ異なっていて、おすすめです。2016/06/29

22
☆☆☆☆ 著者は自らを不幸と称するジャーナリスト。オランダ、スイス、タイ、イギリス、インド、アメリカに加え日本人にはなじみの薄いブータン、アイスランド、カタール、モルドバといった国を訪れ、その国に住む人が幸せかどうか調査する。その国の歴史や文化を考察したり、幸福及び幸福学における引用文が多く説得力があった。では、自分にとって幸せとは?社会が幸せになるには?わたしは、好きな人たちと食事をしながら話すことが今一番の幸せ。そして、人は心の余裕を持つことで人に優しくできて幸せが生まれると思う。2017/03/18

ああああ

17
幸せな国、幸せな人、幸せとは何かを求めて旅をする著者。遠い昔だったらオデュッセイアのような叙事詩になったことだろう。ひとつ目の巨人や、死者の国こそ出てこないが、異邦人として旅先で出会う幸せ(と不幸せ)を通して、自分の常識とはちょっと違う、たくさんの世界を味わうことができる。何が幸せだったのか、どこの国が幸せなのか、は各人にゆだねるしかないとしても、わたしは「世界って豊かだなあ~」と思えました。2016/11/22

ぶるーめん

16
少し時間がかかったが読了。海外にはあまり行ったことがなく、本書の10カ国ではアメリカとタイだけが訪問国。行ったことが無い国の話は特に面白い。スイス、ブータン、アイスランド、インドが自分にとって響いた。改めて、幸せは色々な形があり、また下手に幸せを追い求めると逆に嵌まる、不幸と裏表では無く共存する、信頼関係が重要といった気づきを得た。そう言った意味では、最後のアメリカの話にも感じるところがある。著者のちょっと斜めから見た書きぶりもよい。2019/03/04

Porco

14
誰しも心のどこかで考えている「しあわせって何?」という、世界中大多数の現代人の命題を考えてみるそんな旅行記。日本では大っぴらに問いかけた場合、宗教勧誘を疑われてしまう少し話し辛い問題だ。原語版が2008年というのもあり、ブータンが今では外の情報が流入したことにより幸福度が急落した事実を考えるとなんとも言えない。やはり「幸せは、考えないこと」なのだろうか? (1/2)2024/11/29

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