内容説明
死神とあだ名されるクラスメイト風見夜子に、凪野陽太は声をかけられた。「あなた死ぬわよ」“これから死ぬ人の姿が見える”という夜子の、悲劇を回避するための過激な人助け――死体見聞に陽太は巻き込まれ……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
53
グロテスクなタイトルに少々おののきながら読み始めたが、ヒロインの夜子のねじくれているようでまっすぐな想いに心ひかれた。誰も後悔はしたくない。当たり前のことが一番難しかったりするのですよね。2016/08/07
よっち
40
事故や事件の現場に必ず居合わせることで「死神」とあだ名される女子高生・風見夜子。数年来絶縁状態だった夜子に死ぬところを救われた幼馴染の凪野陽太が、過剰な人助けに巻き込まれてゆく青春ミステリ。死ぬ予定の死体が見えてしまう力を持ち「あなた死ぬわよ」と強引にでも回避しようとする夜子。傍若無人な彼女に恩に着せられ脅され人助けを手伝うようになる凪野とのテンポの良い応酬が楽しくてじわじわ来ますね(苦笑)素直じゃない不器用な彼女の理解者が少しずつ増えてゆく一方で宿敵の存在も明らかになり、是非続編を期待したい作品ですね。2016/07/05
カブ
32
献本、当選しました。たぶん、自分では選ばないだろう一冊。コミックを読んでいるようなテンポのよさが面白い。「他人が火に包まれていれば、おれは持っている水を自分にかぶせる。」ことなかれ主義の凪野くん、最後は少し変わったよね。2016/06/25
cherry☆
19
未来の死体が見える夜子と自分が1番好きな陽太は未来の死体となる人々を命を懸けて助けることに…最初、夜子はなんとなく感情薄くて破天荒で、死体が見えるかなりの変わり者なイメージだったけれど、本当はすごく悔しい思いや無力さも感じ、負けず嫌いで、人への情も人一倍厚いことが分かってきた。嫌々だった陽太も少しずつ変わってきて、夜子の側になんだかんだ、ついてきてくれる。そんなの2人の人助け、命懸けで危険だけど、脅しではなく自然と陽太が夜子の側にいてくれるようになってきたことは微笑ましい限り。献本ありがとうございます‼2016/07/30
たにやん
18
”これから死ぬ人の姿が見える”少女・風見夜子。彼女に命を救われた陽太が夜子に巻き込まれ、れから起こる”死”を防ごうと奔走する。未来の死体の状態やその場所から死の要因を探っていくというスタイルが気にいりました。テンポのいい会話、二人の掛け合いが面白く割とサクサクと読めてしまいました。続編をにおわすような終りだったので続きが出る事に期待。2016/07/01