講談社現代新書<br> はじめての言語ゲーム

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講談社現代新書
はじめての言語ゲーム

  • 著者名:橋爪大三郎【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2016/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784062880046

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内容説明

もっともわかりやすいヴィトゲンシュタイン入門書。世界のあらゆるふるまいを説明しつくそうとしたヴィトゲンシュタインの言語ゲーム論はいかに生まれ、どんな思想か? 『はじめての構造主義』著者による、きわめて平易な哲学入門です。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

29
ずいぶん「俗っぽい」雰囲気だなあ、と思いつつ読む。身も蓋もないというか、難解なウィトゲンシュタインをここまで噛み砕いて解説するとは、とその(著者らしいといえば著者らしい)知的な野蛮さに呆れるやら感心するやら。だが、ここで開陳される私たちがどうしたって外に出られやしない「言語ゲーム」の本質は、この本が指し示した地平を更に超えてもはや個々人が自分自身の閉じた「言語ゲーム」の中を生きている時代だからこそ、ある種の苦味とともに読み返して肝に銘じなければならないのかもしれない。「哲学」したい人にはうってつけの一冊だ2022/06/22

特盛

28
評価3.5/5。後期ウィトゲンシュタインで重要な概念、言語ゲームに関する紹介。言語ゲームは規則、ルールに従った人々の振る舞い。この規則を記述し、規則間の関係を明らかにする営みの意義が主題だ。理論を超え、物事の捉え方としての包摂性と可能性を紹介する。悟りや、国学を素材に橋爪流言語ゲーム観も示す。語りえぬものを語りうるようになった前期後期の転回過程の紹介に、社会との関わりを無視しない人間ウィトゲンシュタインへの愛が垣間見え。ポストモダン思想が無責任な批判、相対主義に陥りやすい点も著者が強調したいところだろう。2024/06/01

そふぃあ

28
ヴィトゲンシュタイン難しかった。でも、会社で「〜に係る○○」とか「掲題の件につきまして〜」とかいう言い回しを使ったり、理解してないのに賃貸借契約がどうのこうのメールしてると、あぁ言語ゲームしてるのかなぁと思ったりする。でも、ヴィトゲンシュタインは言葉では真理をあらわすことはできないと考えていたらしいので、彼の哲学を言葉で記述しようとすればするほど、彼が本当に考えていたことからは遠のいていくんでしょうね。2018/09/05

ヒダン

20
ヴィトゲンシュタインの哲学が面白いのは、世界の真理を探る哲学でありながら、私の実感との闘いの末に練り上げられたものだからだろう。自分でも慣れないシチュエーションで普通の振る舞い方だと思われる振る舞いをやってみて、まるで死神の千葉のようだと思うこともある。これって言語ゲーム的だし、そのときのちぐはぐ感はクワス算みたいなもんなんだろう。著者の書きたいことを書きすぎているようにも感じるが、前向きなメッセージで締まるいい読み物だった。2018/07/03

またの名

17
ヒトラーと一緒に同じ学校の集合写真に収まっていたという哲学者を、驚異的な読みやすさ(単純化)で解説。ヴィトの生涯と全思想を非常に簡明に示し、成功してるかは微妙だが世界宗教や江戸国学の成立を言語ゲームで説明する大胆な試みに加え、ルールに従ったまま奇怪な言語ゲームに移行してしまった例としてナチスを引き合いに出したりする。ただ、自ら志願して従軍した戦地でヴィトが書いた『論考』が人々の分裂や対立の乗り越えを企図したとの読みは、願望を込め過ぎ。しかし言語ゲーム論をそうした企図に役立たせるのが可能なことは納得できる。2019/02/13

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