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内容説明
私が死んでも世界は続くだろうか。理由は? 「時が流れる」のは本当か。他人に意識があるとなぜわかる? 実在、知覚行為、自由など哲学の根本問題を専門用語ではなく日常生活レベルで考察する画期的対話篇。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
91
『The哲学』という風に感じました。視点によっては“単なるそもそも論”ですが、非物質的な視点を以て読むとツボにハマると思いました。また、対話形式になっているので非常に読みやすいです。2019/08/10
うえぽん
49
著名哲学者が、自分が2人になり掛け合いをするスタイルで根本的な哲学の謎達に挑んだ入門書。問われたのは、(赤を感知できる)生物が絶滅しても夕焼けは赤いか、時は流れておらず過去も未来もすべて今あるのではないか、「一般的犬」を説明したり描いたりできるか、猫の顔洗いは行為なのか自然現象なのか、といった謎。抽象概念を他の抽象概念で説明しないスタイルに強く共感。生成AIやSNSにより、30年前に予測した「ロボットが意識を持つような状況」になり、外面的なものだけで判断する人間が増えた事を、筆者ならどう読み解くのだろう。2025/11/17
藤月はな(灯れ松明の火)
43
哲学概論のテキストにもなっている、対話形式で行われる哲学の対象についての考察。『姑獲鳥の夏』でも引き合いに出された「五分前創造仮定」のラッセルの論、ウィトゲンシュタインの意味言語への考察、カントの純粋理性の適応、相対性理論の根底などを観念論の視点で分かりやすく、解説しています。授業では、観念論を否定しても肯定しても、哲学の対象を考察すると、結局は神の存在の証明になってしまうという、ある証明が導きだされましたが、果たして反駁することは可能か?2013/10/22
白義
24
哲学とは純粋に思考だけで行い、結論ではなく過程と問いを楽しむもので、事前知識も本来必要のないいつでも出来る営みと考えるなら、本書はその誘いに最良の入門書の一冊である。背景には最先端の哲学をしっかり基礎としながら、日常の言葉だけで、それも答えではなく、魅力的な謎、問いを対話篇で一緒に考えることで実技に導いている。問いの紹介といってもその思考の深度は普通につらつらと頭のいい人が考えるレベルのそれでなく、私的言語の問題、自由や規範の生成の問題、自我の問題など様々なアポリアをアポリアのもう少し先まで連れていく深さ2017/05/21
犬こ
22
赤いりんごは、みんな同じ色で見えているのか?赤色の認識は同じなのか?等々・・・当たり前と思うところを疑問として掘っていく対話形式。途中から、何が何だかよくわからくなってきましたが(^^;)、思いもよらないところに視野を向ける哲学の発想はおもしろいなと感じます。2015/01/18
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