内容説明
本書は、素朴な疑問を通して自然人類学の最新成果を紹介しています。すなわち「ヒトとは何か?」にせまる読み物です。本書を読み進めると、ヒトのユニークさや、ほかの動物たちとの共通点が明らかになっていきます。また、わたしたちはまだまだ自分たちのことを理解できていない、ということに気づかされます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
187
一流の研究者を揃えたのか、内容はどれも面白い。通勤電車で流し読みする軽い読み物レベルかと思ったら、用語については事前の勉強が必要なほど深い。現在、それぞれの分野の第一線が書かれている。人類の直立、採餌、特徴、遺伝子、病気、などなど。知らなかった用語も色々登場する。科学は、時間が経つとネタがすぐに古くなるし、好きな話題だけ選んで読むと知識にムラが出来すぎる。こういう全般的に網羅した最新本が手軽に読めるのは門外漢にはありがたい。2019/09/02
クリママ
39
表紙から受ける感じとは違い、横書きの文字は比較的小さい。人類学というのは、古生物学、遺伝学、生理学、心理学と幅広い分野をカバーしているとのこと。63の問いに答える形になっているが、研究者に高校教師がインタビューし、その内容をもとに書かれている。高校で生物を勉強した人が読み解けるようにとまえがきにあるように、専門的でもあり、わかりやすくもある。たとえば、色盲と呼ばれていることについて、3色型、2色型色覚と解説し、その見え方や有利不利について説明されていることなど、とてもフェアで好感が持てた。2019/10/05
鯖
19
「イモばかり食べているのに南太平洋の島でくっきょうな体型の人がいるのはなぜ」といった63の疑問を通して学ぶ人類学。ミーアキャットの子育てで、最初はお子さんに細かくしたサソリ、次は毒針をもいだ生きたサソリ、最後は元気なサソリを与えて学ばせるというところがすごいなあと。直接人類に関係ないけど。こないだテレビでミーアキャットの娘さんが群れのボスの母ちゃんに恋愛がばれて、群れを追い出され、一人で生きてくやつを見て、あまりにもしんどい…ってなったんだけど、賢いということはむごいということでもあるのだなあ。2019/08/24
UN88
7
図書館本。 「今後も、前例に無いような新しいウイルスが出現し人類の脅威となる日が来るでしょう。そのときウイルスは私たちが思いもよらなかった人の行動や習慣を利用して、感染を拡大させるかもしれません。」...初版が2015/11/24👀。完璧に当てててビックリ。やっぱり人間、歴史や歩んできた道筋から学ぶのって大事なことですよね2021/01/18
読書実践家
7
ネアンデルタール人がスーツを来ていても、現代人とそこまで大きな差異はない。人類の起源とこれからの道のりを知る。次は、別の惑星を目指すのだろうか。2016/04/24
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