内容説明
この第2版ではユーザビリティの定番書とすべく、「調査・分析」「設計」「評価」の三部構成とし、実践ガイドとしての使い勝手を考慮したほか、「ペルソナ」(仮想のユーザ像)を用いたユーザの調査法、評価手法である「認知的ウォークスルー」にも言及し、内容を充実させています。さらに、単に使い勝手のよい高機能のユーザビリティインタフェースというものにとどまらず、ユーザが真にやりたいことを「楽しく」「面白く」「心地よく」行える点を、機能や結果、あるいは使いやすさとは別の“提供価値”として考えるコンセプト、「ユーザエクスペリエンス」についても言及し、今後のさらなる展開を示していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ
4
これは全てのPdM、デザイナー必読の本なのでは?と思った。中心的に述べられているのはプロトタイピングを主とするエンジニアリング手法そのものよりも、その(又は実際の製品の)評価手法について、である。ユーザヒヤリングの計画・対象選定・実行・記録・分析の各フェーズが詳細に書かれている。私が中心的にコミットするものではない感触を得ているが、社内でも発信したい内容だった。2022/10/21
ctakekun
4
ユーザビリティテストしたい。本書を参考にうちの会社にも取り入れたい。まずは小さく社内から。2021/06/12
しのはら(か)
3
黒須先生の「ユーザビリティテスティング」の改版がない点を補うのに最適。★★★★2015/02/02
忘備録
2
良書。構造的で理屈を重視した前半と具体的な調査検証分析手法を解説した後半から成っている。 ・ユーザビリティとは使いやすさではなく使用可能性 ・ユーザビリティは効果効率満足度に分けて考える ・UXは一番儲かる ・UXには構造があり、UIはその一部2019/11/06
おいくろ
2
ユーザーテストに興味ある人が入門書として読むのに最適です。ただ、サラッと手法が紹介されているが実際やると難しいものもある。思考発話法なんかは「ハイ、やってください」で発話できるユーザーは少ないので思考発話しやすいように導く必要があります。その辺りの実施する上でのテクニックの話はあまり記載がない。ということで、入門書としては良いが実行に移すとなるともう少し情報が必要かなという印象です。ちなみに、ユーザーテストを実際に見たい方は著者が不定期に開催しているユーザーテスト見学イベントに行くと良いです。2016/06/10