内容説明
17歳のまひるは、親友4人で騒ぐ放課後や落語家を目指す彼氏・亮司とのデートが何よりも楽しい高校生活を送っていた。将来の夢はぼんやりしていて、大人になるのはもっと先だと思っていたが、亮司に起こった事故をきっかけにまひるの周囲は一変する。大好きな人のため、憧れに近づくため、道を切り拓いていく若者たちの成長を爽やかに綴った物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
104
主人公まひる、恋人の亮司、気の合う仲良し4人組・・。本作は17歳の高校2年生たちが今を生きる青春群像劇だ。頁を追うごとに、些細なきっかけで揺れ動く感情にとまどいながらも、真っすぐ前を向く彼らの成長を、暖かく見守っているような気持ちにさせられる。一方で、無限の可能性があるようでいて、何となく自分の身の丈が見えてくる年代、立ち位置は微妙だ。物語は亮司に降りかかるある出来事で、一つの転機を迎える。時は一瞬たりとも立ち止まることを許してはくれない。「自分は亮司を守り抜く!」 まひるの見据える未来がひたすら眩しい。2020/02/28
papako
75
たまたま電子書籍セールで。楽しめた!もうね、17歳を精一杯生きている主人公たちがかわいい。みんな、いい子ちゃんすぎるけど、小説だしね。これでいいよね。まひるの焦りや、失敗した時の心の動きなど、あー、こうだったかなぁ。ぎゅってなるよね。とかちょっと思った。亮司と幸せになって欲しい、いやなれるって勝手に思っちゃいました。出来すぎだけど、いい青春、ありがとう!梅雨空に爽やかだったわ。2018/06/20
takaC
60
単行本の方が青みがかってた。装丁がね。がんばれ女子高生!2016/07/14
ちゃちゃ
59
金木犀の香りとともに思い出す17歳の頃の私。文化祭準備のあと仄暗い帰り道でどこからともなく漂う甘酸っぱい香り。一緒に帰れたらなぁなんて叶わぬ片想いに胸を焦がし、進路に悩んで重いペダルをこいで急いだ家路。高校2年生。可能性という言葉に振り回され希望と不安につぶされそうになる。将来が見えない高校生のまひると、落語家になることを夢見る恋人の亮司。『その青の、その先の、』タイトルの読点がまばゆい輝きとなって、未来へと走り出す二人を照らし出す。戻りたいとは思わないが、切なく愛おしいあの頃を思い出させてくれた作品。 2016/11/20
たるき( ´ ▽ ` )ノ
49
高校生の等身大な感情が描かれたお話。すごく良かった!なんとなく高校生活を送ってしまったので、登場人物たちがうらやましいわ〜(笑)自分の気持ちに向き合ってキラキラ成長していく姿、まぶしくて微笑ましかった(*´ω`*)2018/08/04
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