乳がんになったけど私もおっぱいも元気です

著者名：シェリーカトウ【著】

ぴあ（2016/06発売）

• ISBN：9784835628813

内容説明

著者プロフィール:イラストレーター。東京造形大学卒業。
文具・雑貨の企画、デザイン、プロデューサーなどを経て、1000点以上の製品作りを経験し、
『GOOD DESIGN賞』を2回受賞する。その後、フリーランスのイラストレーター・漫画家として活動中。

愛する人のために、愛するあなた自身のために、いきましょう!
乳がん検診に行けば、不安はなくなる!
乳がんで幸せを手放さないためのエッセイ漫画です!

日本人の2人に1人ががんにかかると言われる時代に突入し、
その中でも乳がんは、女性がかかるがんの中で一番多い。
クイズ番組で活躍していた麻木久仁子や良妻賢母のタレント北斗晶氏など著名人にも、
つぎつぎに乳がんが発覚。全国でも乳がんの罹患数は、増加の傾向にあります。まさに他人事ではありません。
しかし、「国民生活基礎調査」によれば、女性のマンモグラフィー検診受診率は23.7%と
欧米の7、8割という受診率と比べても非常に低いのが現状です。
その主な理由は「行きづらい」「どんなことをするのかわからないので、怖い」というものです。
本書は、その問題を解決するために、乳がん検査から、がんの発見、治療までを事細かに描写したエッセイ漫画です。
実際に片方の乳房を全摘出した著者が、「乳房は元に戻るのか?」「お金はどれくらいかかるのか?」
「どんな方法で治療するのか?」「手術後も元気でいられるのか?」といった人には聞けない女性の悩みに漫画で答えます。
さらに著者の執刀医が、乳がん検診の現状やがんへの対応などをデータを交えてわかりやすく紹介。
がん罹患後の家族との関係、がん友達との会話など
乳がん患者のリアルを明るく楽しく読みやすいテーストに仕上げています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[yamatenodolphine]

気になる術後の状況が書かれていてありがたい。何より湿っぽくなく、家族の支えが…(涙)的な描写がほぼ無くて、徹頭徹尾カラッと明るいのがよい。でも、やっぱり痛いのね。頑張ろうっと。【図書館】

2021/05/18

[ちはや]

【KU】背中の皮膚をとって形成に使うのか。そうなるとやはり二重に負担はかかるし、痛みも二倍？かと思いきや、背中が痛すぎて胸の痛みわからなかったとか。背中が陣痛って想像できない派です（笑）癌かも？検査します、って言われて病理診断までの間、どう過ごすか。気にやんでしまうか、はたまた先をどうするか考えるか。私は後者でもし手術して入院したら、と段取り考える派でした。良性だったので何もしなくてよかったんですけどね。あ、乳がんではないです。甲状腺関係です。乳がんは身近な癌。10数人に1人はなる癌。定期検診は大事です。

2018/07/06

[シーラ]

Kindle unlimited.　結果的には穏やかなタイプの乳ガンではあったけど、片方の胸を取り、再建し、再発の恐れもあり、充分しんどかった話なのに、さらっとしてて、元気出てくる。先生たちもステキ。もし乳がんになったら掛かりたい。顔見て笑っちゃいそうだけど。アラフィフ、そろそろなんか、病気出てくるかもだけど、できればこんな風に乗り越えたい。

2022/07/12

[enpitsuko]

乳がんになった筆者が、検査をへて入院→手術、それから術後の病院内での日常を詳しく綴ってあります。病気への不安、葛藤もあるかと思いますが、治療されてゆく日常について、感傷というよりもむしろ、マニアックな視点で描かれてます。「へー、こういうこという人なんだ。こうだからかな？？」「こういうことするんだ。観察してみよう」ていう切り取り方なので、読みやすいですし、関わる人たちの熱意も伝わってきます。形成外科医は職人気質…！（筆者さんも？）それから、外科の元気な人たち、わたしも入院した時感じたので面白かったです。

2021/01/07