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内容説明
資本主義の駆動力は何なのか。ゆたかさの果て、新たなフロンティアはどこに求められるのか。差異・距離が生み出す人間の「欲望」の観点から、エンドレスな拡張運動の文明論的、歴史的な意味を探る。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
佐伯さんの本を引き続いて読んでいます。確かに欲望と資本主義というのは私も連動していると感じます。その結果として経済成長もその中に含まれるのでしょうね。ましてこのようなスマホやインターネットによって情報が蔓延するわけですから、欲望が刺激されつづけているのでしょうね。マスコミによる欲望あるいは物欲刺激効果のような分析をしてもらいたい気がします。それが引いては今の資本主義をうごかしている車輪なのでしょう。いい本だと思います。2016/01/23
にゃんにゃんこ
12
資本主義は人間の欲望を実現する為に出来ていて、欲望の膨張こそが、経済の膨張の原動力に成っていると説く。経済学では無視される、人間の欲望から資本主義を分析する。読みやすく、内容が深い。オススメ出来る。2024/02/03
白義
12
市場経済と資本主義は決してイコールではない。最終的な均衡を前提とした市場経済に比べて、資本主義には終わりなく拡大を求めてやまない、人間の根源的欲望の永久運動のようなダイナミズムがある。そうした視点から資本主義の歴史を読み直し、かつては外部のフロンティアを求め続けた資本主義は今では消費者自身という内部へとむしろ開拓すべき欲望を求め、またその欲望をデザインしていく。そうした消費資本主義はなかんずくアメリカで発展し、また個々に平等なメッセージを発信し、購買層として飼いならすため現代自由民主主義とも親和的だという2017/08/05
Yasomi Mori
8
「欲望」の観点から資本主義の歴史的変遷を論じた一冊。消費者中心主義は自明ではなく、かつて「企業」と「消費者」は敵対関係にあったこと。人間の無限な欲望を前提し「稀少」な資源の分配を考える経済学にたいし、むしろ生存水準以上のつねに「過剰」な生産物の処理を経済問題と捉えたバタイユの議論。移民社会で「アメリカ市民」らしさを実現したのが消費だからこそ、相互の視線による不安感を癒すサイコ・セラピーとして機能していること。後進意識やコンプレックス、ルサンチマンを駆動力として秘めた「ただ前へ駆り立ててゆく」自動運動…。2015/11/23
中年サラリーマン
8
ちと、内容が古いかな。2014/10/10
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