講談社現代新書<br> 神聖ローマ帝国

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講談社現代新書
神聖ローマ帝国

  • 著者名:菊池良生【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061496736

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内容説明

中欧に存在した不思議な「帝国」の一千年史。ドイツはじめ中欧諸国の母胎となったこの帝国は、教皇や周辺諸国、諸候と合従連衡と抗争を繰り返しながら、中世史の一極をなし続けた。その実体を解き明かす。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

56
神聖ローマ帝国という、ある種つかみ所のない「理念帝国」について、平明にその歴史を綴った書。著者は本業は文学のようで、軽いタッチの読みやすい口調は歴史家のそれとは一線を画していて、とても読みやすかった。その分史料吟味などについては曖昧な面も感じたが、まずこの得体の知れない怪物のような帝国を理解する入口としては、適当な1冊だと思う。人物像もやや誇張があるものの、他書と読み比べても適切な感じ。文中に大きく依拠した書名が直接参照文献としてあげられているのは、この著者の姿勢を示していて好感を持った。他書も読みたい。2020/07/04

みつ

44
ヨーロッパ史の中で行方を見失うことになる、最たる原因の神聖ローマ帝国(とハプスブルク家)。半世紀近く前の世界史の教科書では、962年のオットー1世の戴冠をもって成立し、ナポレオン戦争のさなか1806年まで存続・・という年号だけは暗記しても、実体はさっぱり頭に入らなかった。もっとも、フランク「王国」のカール「大帝」という相入れない称号にも無頓着だったくらいだから、西ローマ帝国の再興とその主体がドイツに移っていく経緯など、理解できるはずはなかった。本書は、太平記や日本の戦国時代まで擬えつつ、人物紹介にも➡️2023/05/22

kaori

35
神聖ローマ帝国。その名を聞いて思い出すのはカール大帝、オットー大帝、カノッサの屈辱、ハプスブルク家ぐらいなもので、そういえばどんな帝国だったのか?と思い読んでみた。読んでみて「ローマでも、神聖でも、そもそも帝国ですらなかった」の記述に目から鱗。その実体を思い浮かべることができなかったことに納得。一千年の長きに渡り、ローマ帝国の後裔たらんとして幻を追い続けた皇帝たち。だが幻を追うには時代が流れ過ぎ、取り残されてしまったからこそ、滅亡してしまったのだろうね。2015/01/04

まえぞう

26
塩野さんのフリードリッヒ2世を読んだので、神聖ローマ帝国を概観した本書を再読しました。15年も前の本ですが、コンパクトにまとまった良い本だと思います。実体が衰退するにつれて名前が大袈裟になる。今の世の中でも同じですね。2018/06/23

ホームズ

25
世界史の授業で習った時にいつも違和感を覚え理解しにくい国だった。神聖ローマ帝国の皇帝なのにスペンイ王だったり国の中に色んな国があって対立してるし・・・。この本は読んでいて分かりやすい(笑)成立から終焉まで分かりやすく書いてくれているので良いですね(笑)バルバロッサとか聞いたことはあるけどあまり知らない人物や全く知らない人物も知れた(笑)しかし30年戦争については他の本って・・・。買ってきたよ(笑)2012/09/26

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