<増補決定版> 白虎隊

個数:1
紙書籍版価格
¥825
  • 電子書籍
  • Reader

<増補決定版> 白虎隊

  • 著者名:中村彰彦
  • 価格 ¥709(本体¥645)
  • PHP研究所(2016/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569764757

ファイル: /

内容説明

白虎隊士は、飯盛山で短き命を終えた士中二番隊の十九士だけではなかった――。本書は、白虎隊と総称された会津藩の五つの少年部隊の成立から、越後口、戸ノ口原、会津城下、籠城戦での戦いと、その激戦を生き延びて、苦難の明治時代を生きた者たちの生と死の軌跡をたどる一冊。永岡清治著の『旧夢会津白虎隊』をはじめとする数多くの史料をもとに、幕末から明治維新の時代背景、さらには会津に何度も足を運び現地を歩いた経験を交えながら、会津藩のおかれた厳しい状況を臨場感あふれる筆致で描く。時代の奔流を押し止めることができず、明治新政府軍から朝敵にまつり上げられた会津藩の悲劇。そしてその大きな渦に巻き込まれた少年隊士たち一人一人の人生を丁寧に紡いだ力作。会津藩に取材した多くの作品を発表してきた著者が、新たに〈日向内記の真実〉〈郡長正の自刃前後〉という2つの研究成果を増補して加筆。白虎隊の実像と全体像に迫った決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

58
幕末、会津藩で結成された、16~17歳の武家少年で構成された『白虎隊』。数多くの史料をもとに幕末から明治維新までの背景と会津藩が陥った過酷な状況、即ち、会津・戊辰戦争においては兵力・装備に勝る薩長主体の新政府軍を相手に徹底抗戦し、厳しい鶴ヶ城籠城の末、降伏・開場を余儀なくされたという歴史の中で、『白虎隊』の少年らの生と死の軌跡を振り返る。会津藩に関わる作品を数多く発表しその歴史に詳しい著者ならではの筆致で、『白虎隊』の真実に迫った本書。読み応え充分だった。2016/11/20

り こ む ん

30
丁寧に時系列を追いながら、白虎隊を追っていて、無駄なドラマもないので、とても分かりやすいし、考察、推測も反感を感じることなく受け入れる。このジャンルは、主観が強すぎる内容が有るのだけど、この本はそれもなく、淡々と言うと語弊があるけれど、良い意味で淡々と述べている。日向と郡の加筆も有りがたかった。日向内記については、救われたようにも思う。イロイロ誤解があるなか、掘り起こしていってくれる事に深く感謝したい。2019/02/08

マッピー

7
白虎隊についてはあまり詳しくないので、時系列でない、行ったり来たりの書き方が分かりにくかった。例えば白虎隊の生き残り、飯沼貞吉について書いてある部分も、諸説が別々の章で書かれているので、スムーズに頭に入ってこないのだ。戊辰戦争が終わっても、会津の悲劇はまだ続く。 生き残った者達の屈託。薩摩藩へのリベンジのため、西南戦争で新政府軍に入る会津の生き残りも多かったのだという。 人の心は簡単に切り替えることはできないのだ。2017/10/21

Shuko

1
白虎隊がみっちり詰まった1冊。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10133759
  • ご注意事項