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内容説明
日本料理の基礎が出来上がった江戸時代。後期に入り経済事情が安定すると、ふだんの食事にも胃袋を満たす以上のものが求められるようになる。こうした中で生まれ、洗練されていったのがすし、天ぷら、蕎麦、うなぎだ。腕利きの料理人が現れると、食べ手にも粋人が現れる。この両者が出会い、食の世界に変革がもたらされていった。たとえば、日本橋南詰の天ぷら屋台の名店「吉兵衛」の客が、隣り合わせた屋台のかけ蕎麦に天ぷらを浮かべることを思いつく、といった具合に──。膨大な史料を読み解き、江戸四大名物食誕生の知られざる歴史に迫る、江戸食文化史の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
47
空腹のときに書店に入ったので、買ってしまったが、買ってよかった。この四大食は今でも「ごちそう」の部類になるだろうが、江戸時代にどんな食べられ方をしていたのかが、細かく探求されていて、味を想像しながら、楽しく読んだ。現代よりははるかに物資が貴重だった時代のはずだが、さすがに江戸っ子の気質・たくましさを感じた。そばはとにかく、高級店のすしの高さには驚いた。2017/11/24
❁Lei❁
27
食欲をそそるタイトルに惹かれて。どれも大好きな食べ物なので、それらの起源を知るのはとても楽しかったです。とりわけ面白かったのは、天ぷらそばの起源。そばと天ぷらの屋台がとなりに並び、お客さんがそばの上に天ぷらを載せることで、天ぷらそばにしていたのだとか。江戸時代のフードコートで、お互いの店が協力して儲けていたなんて、想像するだけで楽しい情景です。そんな様子を含めた当時の絵もたくさん収録されており、江戸の雰囲気を大いに味わうことができました。読んでいるとお腹が空いてくる一冊です。2025/07/08
tama
14
図書館本 好きなものばかりだから!かつて蕎麦は大根おろししぼり汁になめ味噌を溶いてつけて食した。ちょっと試したい。藪蕎麦は藪の中の田舎店だったからで、出汁つゆがダメで客はつゆ持参。蒸籠はツナギなしのゴワゴワぶつぶつだったから蒸す必要があった名残り。天麩羅屋台の隣に蕎麦屋台があり客は天麩羅を買って蕎麦に入れて食した。屋台の蕎麦屋でも酒を出してた(いいなー)。かば焼きはぶつ切り鰻を長いまま串を縦に刺し焼いたから。江戸握り寿司はデカかった。いなり寿司は細長いのを切り売りしていた。「綿飴」という語が気になる。2016/07/01
getsuki
14
現在の日本料理の基礎が出来た江戸時代。その中でもすし、天ぷら、蕎麦、うなぎがいかにして人々に愛されるようになったかを紐解いていく一冊。知れば知るほど奥深い江戸の食文化に興味が尽きません。面白かったです。2016/04/09
あつ子🐈⬛
12
古い付き合いの上司と、居酒屋で飲みながら聞く話のよう。 飲むことと食べること、加えて日本と日本史が好きな御仁には、たまらない一冊であろうと思われます(私のことです。) 巻末の参考文献の多さと著者の江戸愛に、乾杯。2017/11/10
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