ちくま新書<br> 医療大転換 ──日本のプライマリ・ケア革命

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ちくま新書
医療大転換 ──日本のプライマリ・ケア革命

  • 著者名:葛西龍樹【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2016/06発売)
  • 夏を先取り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480067319

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内容説明

無駄な投薬や検査がない。患者のたらい回しもない。24時間体制でいつでも相談できる。日本に渦巻く医療への不信と不満、不安を一掃するプライマリ・ケアとは何か? 日本の問題点や先進国の実践例を検討し、患者中心の医療への大転換の道筋を示す緊急提言。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

109
2013年発行。プライマリ・ケアは日本の医療に根付いていない。プライマリ・ケアが発達している国々では全医師数の3〜5割が家庭医である。その先進国オランダでは医療全体の約95%を家庭医が対応し、国全体の医療費のわずか7%であった。日本で家庭医を導入する際、日本医師会がすでに開業医がかかりつけ医として存在していると反対された。2018年から専門医制度が始まり、基本19領域の中で「総合診療専門医」というなんとも収まりの悪い名称で2022年から専門医が認定される。今後も課題であり続ける分野であることは間違いない。2022/10/19

15
家庭医(総合診療医)について論じた本。日本の医療のフリーアクセス制から家庭医の利点、地域医療と話が繋がっていく。診療科たらい回しの謎がよく分かった。家庭医は患者にとって有益であり、制限された選択と引き換えに的確な医療と人権を得るが、従事する医師側の「働き方」が気になった。間違いなく他国の家庭医は専門医より忙しく、行動制限が強い。地位あるものが果たす役割が大きいことを善しとする欧州では浸透するだろうが、そうした習慣の無い日本ではどうだろうか。家庭医が浸透する前に家庭医の激務が取り上げられそうである。2017/04/08

壱萬参仟縁

12
発展途上の医療。先進国日本でそうした途上もあるという自覚。医師も疲弊している(028頁)。過労自殺する人もいるほど多忙。家庭医療学(058頁)。日本ではあまり馴染みのない言葉だが、英・蘭・加・デンマ・NZ・フィリピン・シンガ・香港・台湾・韓国・マレーでは普及しているという。患者が医師の言いなりという状態を改善するにはこれが重要である。プライマリ・ケアとは、地域内外のサービスと連携し、日常よく遭遇する病気や健康問題に処していくこと(067頁)。WONCAツリーはわかりやすい(113頁)。家庭医と患者中心医。2013/10/07

OHモリ

5
●医学生のプライマリケア実習受け入れに当たってちょっと総合診療医について復習しておこうと思って借りた図書館本。 ●著者は家庭医療に日本の創成期から関わってきた葛西医師。新たな専門医として「総合診療専門医」が導入されることになったのを契機になって、日本の「医療大転換」を起こせるのではないかという視点で書かれている。 ●プライリ・ケア実習評価表には「患者中心の医療に配慮する」という項目がある。機会はなかなか得られないかもしれないが、考えを学んだり実際の症例で見方を学べるような機会を作れたらと思う。2018/04/22

ねころじ

4
家庭医マンセー本なので、家庭医が読むとめちゃくちゃやる気が出ます(*^o^*)2018/01/27

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