内容説明
ジュリーは仕事の依頼を受け、ローマの地に降り立った。ここは8年前、想いを残したまま別れた恋人リコ・フォルツァの故郷。あの、めくるめくような幸せな日々を忘れたことはない。彼との唯一の絆であるかわいい息子、ゲイリーがいるから。貧しかったジュリーは、大富豪であるリコの祖父に脅され、別れの手紙だけを置いて彼の前から姿を消したのだった。その祖父亡き今、愛しいリコと再会することもあるかもしれない……はかない望みはしかし、予想だにしないかたちで叶えられた。ジュリーを雇ったのは、ほかならぬリコ本人だったのだ!彼はまるで別人のように、憎しみを込めてジュリーを見つめ……。
■イタリアを舞台にしたロマンスなら、ルーシー・ゴードンがおすすめです。作家本人が、ヴェネチア旅行中に出会った地元の男性と、たった2日で結婚したというロマンス武勇伝の持ち主。本物のラテンヒーローを描く作家です。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kina
2
荻丸さんのコミック版で読んで良かったので小説も購入。大体漫画と同じ流れでした。ヒーローは傲慢というより、傷つきやすい少年のようでどちらかと言うとヘタレ君。若かりし頃ヒロインに置いていかれたと思い込み、それをずっと根に持っています。しかし再開後いろいろな誤解が溶けるにつれどんどん優しさを取り戻し、最後は涙涙。ところで、別れた恋人が外国へ行ってしまったら庶民にはまず探せないと思うので、男が女に「いつでも連絡取れただろう」と詰め寄るのはナシだと思いました。自分だってヒロイン探し出すのに8年もかかったくせにね。2017/12/09
Nami
1
んーどうかなぁ...酷い祖父の事を信じて、恋人をひたすら恨み憎んでいる... 祖父はそもそも信用出来る人間じゃないのに、ヒロインが気の毒だわー 最後には誤解解けるけど、可哀想なヒロイン...