開幕ベルは危険な響き本編

著者名：メアリー・アン・ウィルソン/中村地里

SBCr（2014/10発売）

• ISBN：9784596955906

内容説明

天涯孤独の売れない女優マロリーに、ある富豪から奇妙な仕事の話がくる。それは”彼の実の娘のふり”をするというもの。遺産狙いの親族を追い払うため、かつての恋人がひそかに産んだ娘を捜しあてたことにするというのだ。豪華なドレスに宝石をつけ、お披露目されるとマロリーを囲む敵意ある視線。特に富豪の共同経営者だというトニーは危険な香りがした。彼は「誰も君を歓迎していない。早くこの屋敷から出ていくんだ」と言うと、なぜか熱いキスをしてきて…！？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アズ]

大富豪の娘役を引き受けた売れない舞台女優と、大富豪のビジネスパートナーの話。素材は悪くないんだけど、何かすっきりしない。ヒーローが体を張ってヒロインを助けるシーン等の一見萌えそうなシーンもあるけれど、あまり効果的に生かされていない印象で、結果的にヒーローが顔がいいだけの男にしか思えなかった。そしてヒロインもイマイチ。聡明そうに見えて噂話や陰口を簡単に信じる単純さ。その後ヒーローの本心を疑いながらも、ヒーローの言い分をすぐに信じるという驚きのチョロさ。大富豪も含め、どのキャラも一貫性がない印象だった。

2020/03/05