内容説明
福島原発の事故で放射能や放射線について関心が高まっています。放射線は目に見えず、一般の人への影響は長期間を経過しないと分からないことから、正しく判断できる知識が必要となっています。 本書は、放射線安全の専門家の立場から、求められる知識をQ&A形式でわかりやすく解説しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りら
1
人により放射線に対する感受性が異なり、その影響は断定できない、ことは著者の説明や提示されている資料から十分にわかった(特に私たちが受ける影響はそこまで大きくない事)。また、原子炉を停止させる難しさも理解できた。それでも、リクツと事実(放射線に関わる仕事に従事している方の勤務実績に対する被曝線量と健康被害に関する調査)の開きは多くあるんじゃないか、と不安になってしまう。やはり、原発そのものの安全性と労働者に負担をかけすぎない運営方法を確立することが何より重要なんじゃないかな。2013/04/20
シラヌイ
1
原子・分子というところから説明が詳しくくわしく入る、放射能&放射線の本。Q&A形式なので、文系の私でもなんとか読み進めることができた。そしてこの手の本のなかで一番内容がふに落ちてわかりやすかった!科学者すげー。そして科学分野の出版で有名なオーム社の本だけあってさすがだという感じ。2011/11/27
よしほと
0
やみくもに「放射能は怖い!」という誤解や偏見を解くのに適した本です。科学的な説明も細かく書いてあり、素人が読むには少し難解かもしれませんが、知っておいて損はない知識ですね。報道で使われた言葉の「裏事情」を解説してる点で、正しく知りたいと願う方に良心的な本だと思います。2012/04/09