内容説明
三重県の山奥、神去(かむさり)村に放りこまれて一年が経った。最初はいやでたまらなかった田舎暮らしにも慣れ、いつのまにか林業にも夢中になっちゃった平野勇気、二十歳。村の起源にまつわる言い伝えや、村人たちの生活、かつて起こった事件、そしてそして、気になる直紀さんとの恋の行方などを、勇気がぐいぐい書き綴る。人気作『神去なあなあ日常』の後日譚。みんなたち、待たせたな!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
309
シリーズ第2弾。全7話収録。山に入って1年後となり、正社員となった勇気くんの語りとなっていますが、神去に伝わる伝承やらのお話を中心とした前日譚となっていてね。お話に出てくる登場人物のキャラクターも説明はされますが、極軽くなので、前作『神去なあなあ日常』を読んでおく事を前提としている様に思われます。うん、そうやね。山でのお仕事その他の話は控えめで、お仕事小説としての形は潜めているよ。前作で取り上げきれなかったエピソードを回収する感じですね。お気楽極楽な感じやね( ¨̮ )。2023/12/26
Atsushi
300
前作を読んで3年。登場人物のキャラクター等が思い出せないかも、との不安も杞憂だった。主人公の勇気やヨキ、清一さん、そして直紀さんと鮮やかに記憶が蘇った。それだけ皆個性的ということか。第四話で語られる交通事故にまつわる幼い頃のヨキと清一さんの健気さに涙。また、勇気と直紀さんの「恋」の進展にニヤニヤ。都会でしか生活していない自分にとって神去村は、人と人とが繋がる楽園のようだった。続編に期待大。2017/06/02
takaC
276
『読楽』の連載読んでたのは5年くらい前だし、単行本を読んだのも3年くらい前のため、久しぶりの神去村訪問だった事もあって、勇気の日記を存分に楽しんで味わえた。そろそろ続きが知りたいな。2016/11/16
SJW
224
初めから、I'll be back! 帰ってきたぜ! と勇気の突っ込み所から始まり、終始、突っ込みと自分からの突っ込み(自虐ネタ)が散りばめられいる。この勇気の性格のために笑いながらも読み進むことができ、明るい話と大人の色っぽい話、神去村の暗い過去の話などあるが、直紀さんと勇気がうまく行きそうだし総じてこの後日譚は読後感が良い。自分は夜明け前から登山し、下山が午後7 - 8時となる場合もあるが、山の中で一人で歩いていると山の神様が見守ってくれているように感じるのは、勇気たちと同じだなと思う。 2017/09/19
さてさて
191
文字が山を語り、文字が村を描き、文字が人を繋いでゆく、神去村の物語。『山のうつくしさや恐ろしさに、どんどん気持ちが惹かれていっちゃったんだよなあ』と語る勇気を魅了した山に囲まれた村の自然、そして人々の優しさに私もすっかり虜になりました。林業労働者数の減少にようやく歯止めがかかったこの国の林業。この作品と出会い、その実態を垣間見ることもできました。「神去なあなあ日常」とともに、一人でも多くの方に是非読んでいただきたい作品。生気に溢れ、読んでいて心躍る一冊、人の生命力を感じる素晴らしい作品だと思いました。2020/09/14
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