内容説明
一流のインテリアデザイナーを目指して働く妻を支え、家事と育児をこなす“主夫”斉藤知朗(トモロー)。自らも作家を志し、家族の幸せと夢を追い求めて日々奮闘するトモローに立ちはだかるのは、主夫に対する社会の壁。出会うママ友・パパ友たちもまた一筋縄ではいかない家庭の悩みを抱えているものの、トモローはつまづきながらともに一喜一憂して全力で向き合う。やがてトモローが導き出す、愛する妻と娘の「家族のかたち」、そして、現実と夢との折り合いとは――。直木賞作家・朱川湊人渾身の、ユーモラスでハートフルな新しい家族小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
220
朱川湊人は、新作中心に読んでいる作家です!本格主夫小説、初読です。主夫の日常をほのぼのとリアルに書いていますが、現実はもっと厳しいような気がします。NHKだから理想的な姿を描いているのかなぁ。今後、主夫も主夫小説も増殖して行くんだろうなぁ。日本の未来はどうなるのでしょうか?2016/06/23
きさらぎ
117
ただ生きているだけで、毎日いろいろなことがある。会社が倒産したトモローは美智子と結婚し主夫となり小説家を目指す。トモローをしっかり支える楽天的な美智子がいい。チーコが生まれてから一度は家族の在り方を考えるが、二人の最終目標は「幸せ丸かじりしながら、イッヒッヒ」幸せは自分が決めるものなのについ世間の目を気にしてしまうよね。がんばれ! 親から縁をきられた子が「何かと秤にかけられ、それに勝てるほどの価値が自分になかった」と傷ついているとは…別れるにしてもその時は確実に愛していたと示すものを残していってほしい。2017/04/10
ゆみねこ
106
突然仕事を失った斎藤知朗・トモローは、インテリアデザイナーの美智子と結婚し、主夫業をしながら小説家を目指すことに。娘が生まれ、育児に家事に奮闘するトモロー、世間の無理解さをさりげなくかわしながら頑張るトモロー、こういう家族も素敵だと思います。世のダンナ様たちに読んでもらいたいなぁ。2016/07/13
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
99
82/100点 一流のインテリアデザイナーを目指す妻を支える為、主夫として家事に子育てに奮闘する男性の姿を描いた家族小説。トモローの奮闘ぶり、面白く読めました。ホント男性が子育てする大変さが、ひしひしと伝わって来ました。朱川さんがこのようなコミカルなタイプの小説が書けるとは驚きました。ドラマ化されると面白いと思います。2016/08/03
みかん🍊
99
失業したトモローが選んだのは夢を持って働く恋人と結婚し主夫となり小説家を目指し自分の夢も叶えみんなが幸せになるという選択、やがて子供が生まれ最初は子育て熱心でいいねと褒めてくれていた公園のママたちもずっと働かず子育てする男性に次第に不振な目を向け始める、まだまだ希少価値の主夫に世間の目は厳しい、主夫という生き方と共に育児小説でもある、家事育児は女性がする事と思い込んでいる人間が多く、トモローのような夫は働く人間からみると羨ましくもあるし恵まれてもいる、ずっと共稼ぎの我が家には専業主婦・主夫はいない。2016/06/20
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