内容説明
親鸞はいかなる人物か。その思想はどのような今日的意義をもっているのか。親鸞に親しむほどに既成教団を否定せざるをえず、浄土真宗の末寺に生まれながらあえて寺院を離れた著者が、一市民として全存在をかけて親鸞の求道に分け入る。自己の無力を知り弥陀の本願に依ることでどのような者も救われるという「絶対他力」の教えは、ケガレを忌み、占い、苦行や作善、祖先崇拝に救いを求めた中世人に、いかばかりの衝撃をもたらしたか。中世の「聖なる世界」の構造をトータルに把握し、そのなかで親鸞が切り開いた「絶対他力」という「普遍への回路」を明らかにする、渾身の著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイキ
2
「親鸞の浄土論は、民族宗教としての、伝来の神祇思想にみられる、感覚的・日常的他界観を、凡夫の情に属することとして、それを一度否定した上で、仏教という世界宗教の論理の側に身をおくことで再生させようという、飛躍の思惟とみることができるのではなかろうか。」(第三章)2026/01/10
聲
1
阿満利麿さんのデビュー作みたい。デビュー作らしく、野心的な書き振りがいいです。思ったよりもお勉強的で、思想の深い部分というよりは、親鸞の人物、そこから何を考えていたかを、著者が推理し、学術的に新たに提示したような感じ。2022/09/14
れぐ
0
良著.序論の柳田批判だけでも読む価値はある2014/08/05
moriteppei
0
A
yusasa
0
すごいなー2010/01/05
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