ユーコン川を筏で下る

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ユーコン川を筏で下る

  • 著者名:野田知佑【著】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 小学館(2016/06発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093665483

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内容説明

75歳、イカダの大冒険!

 《ぼくのカヌー人生の中で、ユーコン川は、すべてを放りだして娑婆と縁を切り、漂流し、自由を謳歌する最大最良の場所である》。
 1980年代に日清チキンラーメンのCMでカヌーブームを巻き起こした著者が川を旅することになった原点は、1975年『ナショナル・ジオグラフィック』誌に載ったユーコン川イカダ下りの記事だった。ユーコン川は、カナダ北西部からアメリカ・アラスカ州をへてベーリング海へ注ぐ総延長3700キロの大河。75歳を迎えた著者は、2013年8月、仲間とともにイカダを自作し、中流域700キロの川下りに挑戦する。
 イカダ上でゴールドラッシュ時代の作家ジャック・ロンドンの伝記を読み、焚き火のまわりでは世界各地の旅人たちと語り合う。初カヌーでユーコンを下る日本人美女。20代の姪に語る昔日の逸話。先住民と仲良くなる方法。ユーコン離婚。シングル・マザーの処世術。若い娘の口説き方。8月のオーロラ…。 2000年前から変わらぬ風景と、120年前のゴールドラッシュの記憶。不思議な歴史感覚の中を散歩しながら、さまざまな人生をユーモラスに語る、野田紀行文学の代表作にして、若き日本人への励ましの書。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

40
大好きな作家の一人の開高健が亡くなった時のことを今で覚えている。色々なことが頭をよぎったが、そのうちの一つが、せっかく同時代に生きているのにもっと興味を持てばよかった、ということ。それから好きな作家は(できるだけ)同時代で追いかけている。野田さんもそのうちの一人だ。いつものユーコン下りで、いつも通り気持ちよく下っている。もう70代後半になり、昔語りも多くなってきたがそれも味となって楽しめる。ユーコンでの過去未来の出会いやまだまだ新しい遊びを求める姿に、次作も期待できそう。そう思える作家に出会えて幸せだ。2019/06/09

ドナルド@灯れ松明の火

26
大好きな野田知佑さんのユーコン話。ゆったり筏で下る情景が目に浮かぶ。相変わらず文体が簡潔だが含蓄がありすいすいと読み進める。カヌー犬ガク亡きあとはアレックスとハナ。写真が豊富で自分も一緒にユーコン川下りを楽しめる感じである。野田さんも75歳とか。でも元気一杯で一安心。長生きしてこれからもエッセイを書いて欲しい。お薦め2016/07/28

Sakie

20
野田さんはプロ・カヌーイストという肩書になるのか。カヌーでもなく筏を漕ぎ、ユーコンを下る。モーター付きのボートだと退屈で死にそうになるので、自力で漕ぐほうが正解らしい。椎名さんが、みんなでわいわい楽しげな場面に焦点を当てるのに対して、野田さんの描写はどこか静謐で、ぼんやり読んでいると独りと2頭が筏旅をして、他のカヌーイストや住民に邂逅しているように感じるくらいだ。実際は8人と2頭である。日本の川は無駄なダム&橋工事で分断されているうえに、難癖つけられたり通報されたりするとか。さもありなん。嫌な国だねえ。2021/09/07

えいなえいな

18
毎日働いていると自然に出て行って遊びたいと思うのですがなかなか時間が取れないので、こういった本を読んで行ったつもりになるのです。そういえば昔は川で遊んだり溺れて死にかけたりしましたが、最近は川で遊ぶことがなくなっているようです。確かに川は危険ですが、自然なんてそもそも危険だというのを知るには最適の場所だと思います。この話に限らず日本はどんどんと自分たちを不自由にしているような気がしてなりません。2018/02/10

なにょう

17
すごいねえ。アラスカは自然が厳しいだけに自然がそのまま残ってるそうな。ただし川の水は冷たい。原住民も昔のまま。政府の定住政策なぞ知らず、狩猟で生計を立てる。★ユーコン川を筏漕いで下る。モーターはない。モーターがあれば速いけどそのうち飽きる。★アラスカは夏の次は一瞬にして冬がくるという。晩夏の川下り。今年の猛暑も終わった。秋を感じる日に。2018/09/10

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