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内容説明
自然との共生・対話を生涯のテーマとしたワーズワス。
自然詩人、ロマン派詩人としての側面だけでなく、その時代を超えた思想と現代的感覚を描き出す、渾身のワーズワス評伝。
目 次
幼少の日々・家庭の喪失
ケンブリッジと大陸旅行
フランス革命とヴァロンとの恋
レースダウンと雑誌『フィランソロピスト』
『抒情歌謡集』とオルフォックスデン
ゴスラー・冬の旅と、グラスミア・帰郷
『抒情歌謡集』改訂版と恋人との再会
結婚と『序曲』の完成
『二巻詩集』と漂流する家と友
ライダル・マウントと『逍遙』
ウォータールー以後と詩人の名声
老いゆく日々・光と影
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
19
ケンブリッジでの生活。彼は幅広い自由な学問の有りようを求めていた(32頁)。コウルリッジとの出会い。ワーズワスの自信作「放浪する女」をコウルリッジに朗読。すると、コウルリッジは、生涯忘れられなくなるほどの感銘を受けたと絶賛(100頁)。ワーズワスは堅実健全で、コウルリッジは不安定不健全で、対照的な性格だが30年以上も友情は継続(101頁)。『抒情歌謡集』の「序文」で田舎の素朴な生活の会話の言葉が詩になるゆえん。詩とは静寂の中で回想される情緒から生じる(175頁)。納得。2014/12/18
サトル
0
ワーズワースはイギリス桂冠詩人の栄誉に輝いた代表的なロマン派詩人だと云う。自然賛歌の吟遊詩人として安穏とした生涯を送りながらも奇妙な横顔が見え隠れする。「詩人の性的な愛情はアンネット・ヴァロンに費やされ、精神的な愛情は妹ドロシーに向けられてきた」という彼の夫婦生活はずいぶんと常軌を逸したものだった。それでも古希を過ぎても湖水地方の自宅の庭をこよなく愛しながら毎日2時間の散策を欠かさなかった晩年は共感できようか。しかし映画「草原の輝き」でナタリー・ウッドが涙した彼の詩の世界は最後まで理解できなかった。 2020/09/01
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