内容説明
「……具体的に、あなたは何の研究をしているのですか? 木賀峰助教授」 「死なない研究――ですよ」 永遠に生き続ける少女、円朽葉をめぐる奇怪極まりない研究のモニターに誘われた“戯言遣い”こと「ぼく」は、骨董アパートの住人・紫木一姫と春日井春日とともに京都北部に位置する診療所跡を訪れる――が、そこに待ち受けていたのは凄絶な「運命」そのものだった! “殺し名”第1位の「匂宮」が満を持して登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
348
本の厚さに一瞬たじろぐが、森博嗣並みに改行が多くなっておりあっという間に読める。単体で評価するような作品でもなく、ネコソギラジカル前夜な作品だろう。春日井さんが面白い。あとがきにもあるように、ラスボス登場が最大のトピックであり、わかるようなわからんような概念論で煙に巻かれているうちに続きが気になり、休みなくネコソギラジカルに突入させられた。クビツリハイスクールに通じるような、メインキャラがモブのように唐突に死んでいく様もインパクト有。みい子さんへの感情が若干唐突に感じたが、盛り上がるからアリかな。2017/07/03
まりも
68
再読。戯言シリーズ第六弾。夏休み、ぼくが木賀峰助教授に研究モニターのアルバイトを破格の値段で頼まれたところから始まる運命を刻む物語。あぁ、この巻は本当にショックだったなぁ。姫ちゃんは確かに致命的な迄に手遅れだったけど、それでも彼女がこんな所でいなくなるとは思っていなかっただけに、喪失感がデカすぎる。このシリーズはいなくなって欲しくない人がいなくなるから悲しいですね。物語的にもここから大きな転換点を迎えたわけですが、みいこさんのカッコよさが印象的でした。戯言で一番辛くて、一番好きな話だったかもしれない。2016/09/07
優希
56
生死をテーマにしているようでした。とはいえ、思っている以上に重くも難解にもなっていません。登場人物が論理的で哲学的ながらもテンポ良く読めました。キワモノキャラの厨二的要素にはむず痒くなりますが、四つの世界と殺し名が序列した章立てが素晴らしいです。ミステリーというよりバトルといったところでしょうか。理澄と出夢のコンビが最強ですね。残酷な運命の歯車が回りながらも世界に対する「物語」の投げかけが見事でした。誰が動こうとも結局犠牲は生じるのだろうと思います。それこそが戯言なのです。2015/03/21
Yobata
35
《戯言》シリーズ第5弾。夏休み、木賀峰助教授に研究のモニターのバイトを頼まれる。その研究とは“死なない研究”だった。一旦検討しようと帰宅するが、前回の事件から居候していた春日井春日が謎のマントの少女を拾って来ていた。彼女は匂宮理澄といい名探偵を名乗り、零崎人識を探してるという。そして彼女は、匂宮出夢という人殺の人格を持っていた。さらに玖渚の家の前で謎の狐面の男と出会い、因果や物語について語られ奇妙な縁が広がる。そしてバイトが始まるに当たり、春日井さんと哀川さんのご指名である姫ちゃんと共に研究所へ。→2012/07/08
くまおくん
26
結構な長編でした。出夢くんは「飽きた」と言っていたけど本当はもう辛くなってきたんじゃないか、そういう気持ちが芽生えたんじゃないか、と勝手に想像しています。こんなにも沢山の人間が亡くなってそれでも平気、全然何とも思わないなんて人はきっといないと思うから。本質的なところで。いーちゃんは頑張りました。少しだけ人間らしさが垣間見えて嬉しかったです。それにしても過去にいーちゃんは玖渚友に対して何をしたのだろう。2014/07/17
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